Repsol Honda Team 現場レポート2021 - Vol.237
イタリアGPからの連戦となった第7戦カタルニアGPは、Honda勢にとって厳しい結果に終わりました。予選、決勝ともにトップ10入りすることができず、決勝では、Repsol Honda Teamの両選手が転倒リタイア。アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が11位、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が13位という結果でした。
21台が出場して6選手が転倒リタイアするという厳しいレース。フランスGPを終えたときに、Repsol Honda Teamのアルベルト・プーチ監督は、イタリアGP、カタルニアGPの2連戦が厳しい戦いになることを予想していましたが、予想以上に苦戦する大会となりました。
今大会、予想以上に悪い結果に終わりました。
「そうですね。両選手ともに転倒するとは思ってもいなかったし、よくない結果でした。これ以上、このことについて話すことはありません」
厳しい結果でしたが、ポジティブな点はありましたか?
「パフォーマンスについてポジティブな点は見つかりません。唯一言えるのは、HRCとチームはライダーたちのために、今抱えている問題の解決策を100%の力を注いで探しているということです。転倒しましたが、2人ともケガがなくてよかったです」
すべてのHondaライダーが苦労しているように見えます。マルクはまだ100%フィットしていません。この状況をHRCはどう見ていますか?
「HondaとHRC、そしてライダーも、現状について言い訳はしません。問題を解決するために、その仕事に取り組んでいます」
カタルニアGP後の月曜日のテストは、解決策を見つける機会になりますか?
「もちろん、そうです。いろいろなテストをする予定です。新しい道や新しい方向性を見つけられることを願っているし、それに取り組んでいます。テストするだけでは完ぺきではありませんが、ポジティブなことや興味深いインフォメーションを与えてくれます。そして結論も出ます。違うパーツを試し、今後のレースで役に立つか考えたいと思います」
次のレースはザクセンリンクですが、ライダーにとってよりよいレイアウトになるでしょうか?
「今の最優先課題は問題を解決することです。ザクセンリンクはこれまで私たちのライダーがいつも速かったサーキットです。特にマルクは速さがありました。彼のスピードがそこで分かります。でも今は、バルセロナのレースが終わったばかりで、ドイツで大きな一歩を踏みだし、すばらしい結果を達成するというような完ぺきな状況ではありません。でもトライはします」
今大会のインサイドストーリーはありますか?
「今シーズン初めて、スタンドに観客が戻ってきました。一歩一歩ですが世界の状況は日常に戻りつつあります。でも私たちにとっては、再び優勝できるまでは日常ではありません」
1週間のインターバルのあと、2週連戦で第8戦ドイツGPがザクセンリンクで、第9戦オランダGPがアッセンで開催されます。コロナ禍の中でどちらも2年ぶりの開催となりますが、Hondaにとっては復活に挑む2連戦となります。