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MotoGP 2025
Round 22

マリーニとミル、2025年最終戦でポジティブな締めくくりを目指す

es Circuit Ricardo Tormo

2025年のロードレース世界選手権(MotoGP)は、Honda HRC CastrolチームとHonda HRC全体にとって成長と前進の一年となりました。そして今、ルカ・マリーニとジョアン・ミルは2019年以来となるHonda HRC最良のシーズンを締めくくろうとしています。

マリーニとミル、2025年最終戦でポジティブな締めくくりを目指す

全22戦を経て、史上最長となったMotoGP世界選手権シーズンが幕を閉じます。Honda HRCにとって、この一年はポジティブな前進の年となりました。最終戦を前に1勝と3度の表彰台を獲得し、継続的な開発への取り組みが正しい方向に進んでいることを明確に示しています。バレンシアは、今シーズンを締めくくり、最後の目標に挑むとともに、2026年に向けたベンチマークを築く機会となります。

バレンシアを133ポイントで迎えるルカ・マリーニは、今年3戦をケガで欠場したにもかかわらず、2024年シーズン全体で獲得したポイントのほぼ10倍をすでに積み上げています。トップ10だけでなく、頻繁にトップ5を脅かす存在として、週末ごとに安定した結果を重ね、Honda HRCのエンジニアに豊富なデータと情報を提供してきました。ザルコとの差は11ポイント、Honda勢トップの座を確実に視野に捉え、最終戦へ挑みます。

ポルトガルでは2回のリタイアを喫したものの、ミルは昨シーズンの4倍以上のポイントを獲得し、2度表彰台に立っています。直近のレースすべてで圧倒的な速さを示しており、自身とHonda RC213Vの真のポテンシャルを示す決意でバレンシアに臨みます。2023年のバレンシア戦を欠場し、2024年大会は中止となったため、ミルにとって今回がこの全長4.01kmサーキットでの初めてのレースとなります。

時間は誰も待ってはくれません。特にMotoGPでは尚更です。全27周で争われる日曜日のバレンシアGP終了からわずか数日後には2026年シーズンが始動します。

サーキット情報
サーキット・リカルド・トルモ(シルクイト・デ・ラ・コムニタ・バレンシアーナ)は1999年に完成し、同年にMotoGPとスペイン選手権のラウンドが開催されました。反時計回りで走るこのサーキットは複数のレイアウトがあり、長さもそれぞれ異なります。MotoGP用コースは全長4km、右コーナー5つ、左コーナー8つ、650mのストレートで構成されています。比較的小規模なサーキットとされていますが、ピット施設には48のガレージを備え、スタジアム型の観客席は最大15万人を収容できます。どの観客席からもコース全体が見渡せるレイアウトは独特の雰囲気を生み出し、スペイン人ライダーはもちろん、海外のライダーからも愛されています。シーズン最終戦ならではの祝祭感に満ちるこのGPは、2005年のIRTAベストGPに選出されました。


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Luca Marini
Luca Marini 10
Honda HRC Castrol
非常に長い一年でしたが、全体として大きく前進できたシーズンの最終戦です。2024年と比較すると、今年の成果には雲泥の差があります。今ではどのレースでもQ2進出を目指し、トップ争いに加わるチャンスを持って挑めています。チームとしてもファクトリーとしても改善すべき点はまだありますが、2025年に力を尽くしてくれた全員に感謝したいです。バレンシアはタイトでテクニカルなコースで、今年の結果を見る限り私たちに合っているサーキットだと思います。今週末はしっかりと取り組んで、可能な限り最高の結果を出し、良い形で今年を締めくくりたいです。そして火曜日には2026年が始まります。とても楽しみにしています。

Joan Mir
Joan Mir 36
Honda HRC Castrol
今週末の焦点は、最大限の成果を持ち帰ることです。スピードが明らかに向上しており、バレンシアでも競争力があると確信しています。どのライダーも最高の形で一年を終えようと全力で挑んでくるため、間違いなく接戦になるでしょう。もちろん、一つが終われば次が始まります。2025年は日曜日に終わりますが、火曜日にはもう2026年が始まります。今年は前進とモチベーション回復の一年でした。この勢いを最終戦から未来へつなげていく必要があります。

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