Race
MotoGP 2025
Round 20

ミル、マレーシアGPでHonda 2度目の表彰台を獲得

my Sepang International Circuit

土曜日の勢いをそのままに、ジョアン・ミルが見事な追い上げを見せ、フライアウェイ戦で2度目の表彰台を手にしました。ルカ・マリーニも巻き返して再びトップ10入りを果たし、チャンピオンシップにおいて貴重なポイントを獲得しました。

ミル、マレーシアGPでHonda 2度目の表彰台を獲得

土曜のスプリントレースと同様に好スタートを決めたジョアン・ミルは、序盤からファビオ・クアルタラロの背後にピタリとつけ、数周にわたりフランス人ライダーを抜きにかかりました。レースが後半に入ると、ミルの優れたペースが光り、クアルタラロを難なく抜いて余裕の単独4番手へ。その後ペースが落ち始めたフランチェスコ・バニャイアに急接近したミルは、表彰台を争う3人と互角のスピードで走行し、このDucatiライダーを捉えて抜く力を十分に持っていましたが、バニャイアのマシントラブルにより、ミルが繰り上がりで表彰台を獲得する形となりました。

3位でチェッカーを受けたミルは、感極まった様子で今季2度目となるパルクフェルメへ。自身とHonda HRCの努力が再び実を結びました。この結果により、ミルの獲得ポイントは93となり、Hondaでの過去2シーズンで積み上げた合計ポイントの2倍以上になりました。残り2戦、2度の世界王者にとって、さらなる成功を目指すチャンスが待っています。

スタート直後にチームメイトのミルの近くにつけ、マレーシアGPでも再び見事なスタートを決めたルカ・マリーニ。残念ながら小さなミスにより追走集団に後退し、そこからはヨハン・ザルコとのほぼレース全体にわたる接戦を繰り広げました。最終的にザルコをかわしたマリーニは、前が開けた状態で一気に抜け出し、8位でフィニッシュ。今季初クラッシュを喫した後だけに、貴重なポイント獲得となりました。ザルコを再び上回ったことで、Honda勢トップ争いを繰り広げる2人のポイント差は、わずか6ポイントとなっています。

この後ライダーたちは1週間の休養と調整期間に入ります。素晴らしいシーズンとなった2025年ロードレース世界選手権(MotoGP)も、最終2連戦で幕を閉じます。ポルトガルGPは、11月7日から9日にかけて、アルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催されます。


HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/


Joan Mir
Joan Mir 36
Honda HRC Castrol
素晴らしいレースでしたが、人生で最も過酷なレースのひとつでもありました。気温、タイヤマネジメント、マシンコントロールなど、すべてを完璧にこなさなければならない中で、それを実現することができました。昨日を経て、こうして自分たちの力を証明する形でレースを締めくくることができ、本当に嬉しいです。パッケージの力を最大限に引き出し、チームとして取り組んできた成果を示すことができました。自信があればこういう走りができます。今日は何かできると感じていたので、その直感を信じて思い切って攻めました。速さと転倒のギリギリのラインで走りました。今日は9コーナーでは特に慎重にいきました!Hondaがこの1年で成し遂げた進化は本当に素晴らしいです。このプロジェクトの可能性を知っていたからこそ、さらに2年間の契約延長を決めました。チーム、そしてすべてのHondaエンジニアに感謝しています。

Luca Marini
Luca Marini 10
Honda HRC Castrol
良い形で週末を終えられました。再びペースを発揮できたと思います。バイクは進化を続けており、トップ5は常に狙える位置にあります。スタートは本当に良くて、ミルやザルコと同じ位置につけていましたが、ミスで順位を落としてしまいました。その後は大きな集団の中で多くのライダーとバトルし、ザルコを抜くまでにかなりの周回数を費やしました。フロントにミディアムを選んだことでブレーキングでは優位に立てましたが、コーナリングでは少し足りない部分がありました。予選での結果を最大限に引き出すことが、自分自身にもバイクにも共通する課題です。ミルの再びの表彰台獲得に、心からおめでとうと言いたいです。


Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image

レポート公開日
戻る