2025年2月5日にセパン・インターナショナル・サーキットで最初のテストが行われ、シーズンが公式にスタートしました。それから258日後の今、同じ会場でマレーシアGPを迎えます。チームとして2024年の約6倍のポイントをすでに獲得しており、Honda HRC Castrolの復調は、このプロジェクトに関わるすべての人々にとって待望の成果となっています。

技術的なトラブルによる1度のDNF(リタイア)を除き、安定した走りを続けているルカ・マリーニは、Hondaの開発に貢献するだけでなく、現在総合ランキング13位につけ、Honda勢トップのヨハン・ザルコにわずか8ポイント差まで迫っています。トップ3入りはいまだマリーニの究極の目標であり、ここ数戦のトップ5争いが、それが現実的な目標であることを裏付けています。高温、スコール、変化の激しいコンディションが特徴のマレーシアGPでは、安定性と適応力が鍵となります。

ジョアン・ミルは2025年シーズンを通して、集団を突き進む激しい追い上げで、驚異的な潜在スピードを発揮してきました。グリッド前方からスタートできた際には表彰台争いを展開し、実際に表彰台を獲得しています。残る3戦でもその再現を狙うとともに、セパンでのDNFの連続に終止符を打つことも目指しています。

週末を通して気温は30度台に達すると予想されています。20周のマレーシアGP決勝は10月26日(日)、現地時間15時にスタート予定です。

サーキット情報
スピードとエキサイティングなレースを追求して設計されたマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットは、世界屈指のサーキットのひとつです。総面積2,300エーカーに及ぶ複合施設は約5,000万ポンドの建設費をかけ、わずか14か月で完成しました。1999年4月に初のグランプリを開催し、世界のレースサーキットの基準を打ち立てました。

2本のロングストレートに続く4箇所の低速コーナー、さらに10箇所の中高速コーナーで構成される幅広いトラックは、オーバーテイクがしやすく、フルスロットル区間も多いのが特徴です。MotoGPの中でも最長クラスのラップ距離を誇り、猛暑と高湿度がライダーにさらに過酷な負荷を与えます。セパンはクアラルンプール市の南およそ50kmに位置しています。

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