Race
MotoGP 2025
Round 19

マリーニ、粘りの走りでオーストラリアGPを6位で締めくくる

au Phillip Island

フィリップアイランドで行われた27周の決勝レースで、ルカ・マリーニはその不屈の精神を試されました。終盤に猛追をかけたものの、惜しくもトップ5入りを逃しました。一方、ジョアン・ミルはトップ10争いの最中に転倒しリタイアとなりました。

マリーニ、粘りの走りでオーストラリアGPを6位で締めくくる

スタートが1時間遅れとなったオーストラリアGPでしたが、強風のピークを避け、さらなる遅れやトラブルなく決勝レースが実施されました。雲がかかる空模様の下、コンディションはフィリップアイランドでの週末の大半と変わりませんでした。

スタートから積極的に攻めたマリーニは、ポル・エスパルガロとの土曜の激しいバトルを繰り返さないよう、序盤から素早くアタックを仕掛けました。数周後に彼をかわすと、急速に追い上げるベツェッキについていくとともに、追走集団から抜け出すことに集中しました。トップ勢と同等のタイムを刻みながら、マリーニは残り5周でアコスタに急接近し、わずか0.040秒差で5位を逃すという非常に惜しい結果となりました。

今回の6位はマリーニにとって今季11回目のトップ10入りであり、ミサノテスト以降続いている明確な進化を再び証明しました。この結果により、マリーニはHonda勢最上位および世界選手権トップ10入りをかけて争うザルコにわずか8ポイント差まで迫っています。

ジョアン・ミルは、12位を走行中に10周目の第10コーナーで転倒し、レースを早々に終えました。幸い怪我はありませんでしたが、完走すればトップ10入りのペースがあっただけに、残念な結果となりました。

Honda HRC Castrolチームは、2025年MotoGP世界選手権第20戦の舞台であるセパン・インターナショナル・サーキットへと移動します。シーズン開幕時にテストを行った地でもあるマレーシアGPは、1年を通して積み重ねてきた進化を確認する絶好の機会となります。


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Luca Marini
Luca Marini 10
Honda HRC Castrol
厳しいレースでしたが、その分この結果にはより大きな価値があります。堅実なポイントを獲得できたことに加え、チームとHonda HRCが週末を通して素晴らしい仕事をしてくれました。こうした取り組みを毎週末続けていくことが大切です。今週末はフィリップアイランドのような高速サーキットで求められるマシンの旋回性が足りませんでした。この点は今後の開発で取り組むべき課題です。選手権ランキングではザルコよりも上位で終えることを目標にしており、レースごとにその差を縮めています。マレーシアには、ポジティブな姿勢を保ち、これまで示してきたポテンシャルを信じ、高いモチベーションを持って臨みたいと思います。パッケージ全体にはまだ引き出せるポテンシャルが残っており、良いステップを踏めましたが、今後も努力を続けていきます。

Joan Mir
Joan Mir 36
Honda HRC Castrol
1周目から何か違和感があり、自分の思うようにオーバーテイクや走行ができませんでした。それでもいくつかポジションを上げることはでき、今日はもっとポテンシャルがあったはずだと思います。フロントタイヤの温度に何か問題があり、これはこのマシンにとって非常に重要な要素です。もちろん今週末の結果には満足していません。厳しい週末になることは分かっていましたが、もう少し良い結果を目指していました。次のマレーシアでは、ここ数戦でつかんできた良い流れを取り戻したいと思います。


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