Race
MotoGP 2025
Round 14

マリーニ、ダブルトップ5達成でHondaでの自己最高の週末に

hu Balaton Park Circuit

ルカ・マリーニがスプリントレースに続き、決勝レースでもHondaでの自己最高位を記録しました。序盤のアクシデントによる混乱から立て直し、粘り強く戦って5位でフィニッシュ。ハンガリーを好調のまま終えました。一方、ジョアン・ミルの週末は早々に幕を閉じることとなりました。

マリーニ、ダブルトップ5達成でHondaでの自己最高の週末に

決勝で再び好ダッシュを決め飛び出したマリーニは、26周のハンガリーGP決勝レース開始直後から表彰台争いに加わりました。しかし、バスティアニーニがコース中央に滑り出すなど周囲でアクシデントが多発し、接触を避けるためHonda RC213Vを起こさざるを得ませんでした。混乱が収まった時点で6番手につけていたマリーニは、その後の大半を現世界王者のホルヘ・マルティンのすぐ後ろを走行しました。レース終盤にはフランコ・モルビデリと激しく競り合い、スムーズなハンドリングを発揮したHondaがドゥカティを上回り、最終的に5位フィニッシュを果たしました。今年のドイツGPでのベストを更新し、これで今季6回目のトップ10フィニッシュとなりました。

スプリントレースで4位、決勝レースで5位と、ハンガリーGPはマリーニにとってHonda RC213Vを駆り始めて以来自己最高の週末となりました。また、スプリントレース導入以降、Honda HRC Castrolのライダーがダブルトップ5を達成したのは初めてです。この結果によりマリーニは72ポイントで総合ランキング13位に浮上。チーム総合順位でもHonda HRC CastrolがLCRを上回りました。

ジョアン・ミルのレースは、第1コーナーの混乱に巻き込まれたことで、スタート直後から厳しい展開となりました。レース開始早々にポジションを落としてしまった後、持ち直してポイント争いの集団を懸命に追いましたが、プッシュしすぎた結果、序盤でフロントを失いクラッシュを喫しました。幸い怪我はなく再走を試みましたが、ピットに戻らざるを得ませんでした。不運な結果に終わったものの、ミルは再び安定してトップ6圏内を走行する場面を見せ、Hondaの復調を後押しすることができました。

2025年スケジュールの流れは続き、ロードレース世界選手権(MotoGP)は1週間の休養を挟み、次はバルセロナとミサノの連戦を迎えます。ミサノでは、アジアとオセアニアでの4戦に向けて、シーズン中最後のテストが行われます。


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Luca Marini
Luca Marini 10
Honda HRC Castrol
今日はレースを通してマルティンとモルビデリを追い続け、最終的に5位で終えることができ、最高の週末となりました。本当に素晴らしい気分です。レース中にはいくつか難しい場面がありましたが、何とか立て直すことができました。浮かれることなく地に足をつけていますが、Honda全体で改善が進んでポジティブな流れに乗っており、これが何より重要だと思います。グリップの高い状況では力を発揮できたレースもいくつかありましたが、まだ改善の余地は大きいです。この2戦では、非常に特徴的なサーキットで多くの試みを行ってきました。これからは全体として最適なパーツを見極めることに集中していきます。バルセロナは高速性能が重要で、異なるグリップ特性を持つコースなので、また新たな挑戦になります。

Joan Mir
Joan Mir 36
Honda HRC Castrol
今日のレースについては何が起きたのか検証が必要です。なぜなら、アウトラップからマシン後方に違和感があったからです。その影響で序盤の全てがさらに厳しくなり、今日はせっかくチャンスがあったにもかかわらず、逃してしまい残念です。今のマシンのポテンシャルはトップ6〜7に入れるものであり、それをルカが素晴らしい週末の締めくくりとして証明してくれました。今日は残念でしたが、全体的には私たちにとって前向きな週末でした。


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