シュピールベルクで待望のロードレース世界選手権(MotoGP)後半戦が幕を開けます。2025年シーズンの終盤に向けて5回続く2戦連続開催の最初の週末がスタートします。全長わずか4.35km、11個のコーナーを有するレッドブル・リンクは、最もシンプルなサーキットの一つですが、ハードブレーキングと強烈な加速により、攻略するには複雑なサーキットとなっています。その独特なレイアウトから、これまでにも数々の名勝負が生まれており、3週間の休みを経て、グリッドに並ぶライダーたちは間違いなく闘志を燃やしていることでしょう。

ルカ・マリーニは、シーズン前半の好調時に匹敵する成績を目指し、世界選手権ランキングでトップ10との差を縮めたいところです。マリーニは2025年シーズンに出場したすべてのグランプリでポイントを獲得している唯一のライダーです。サマーブレイク中に体調回復とフィットネスの再構築を図ったマリーニが、オーストリアで魅せるスピードに期待がかかります。

もう一人のHonda HRC Castrolライダー、ジョアン・ミルも再びトップ10争いに食い込むポテンシャルを持っています。ブルノでは、不運なアクシデントに見舞われるまでは安定してフロント2列を狙える走りを見せており、ミルとHonda RC213Vは良い結果を残す力を持ち合わせています。2020年と2021年にシュピールベルクで2位を獲得した経験もあり、ストップ＆ゴーの特性がミルにとって相性抜群です。

オーストリアGPの次は、バラトン・パークで開催される新設のハンガリーGPへと直行します。このサーキットは、テクニカルでタイトなレイアウトになると予想されています。

サーキット情報

レッドブル・リンクは、オーストリア・シュタイアーマルク州ムルタール郡シュピールベルクの美しい景観の中に位置しています。このサーキットは1969年に建設され、当時はエステルライヒリンクと呼ばれていました。1996年に再建され、そのトラックレイアウトは2011年にレッドブル・リンクとして再オープンするまで維持されました。それ以来、このサーキットが再びオーストリア・モータースポーツの中心地となりました。

レッドブル・リンクは斜面の地形と自然を利用したアリーナが特徴で、中央には高さ18メートルのランドマーク「シュピールベルクの雄牛」がそびえ、フェストアルピーネ・ウィングが建築的ハイライトとして壮観な景色を提供しています。全長4.318km、10のコーナー、標高差65メートルを持つこのサーキットでは、2016年にMotoGP™が1997年以来の復帰を果たしました。今年の夏に行われたプライベートテストを受けて、さらなる改良が施されています。FIMセーフティオフィサーのフランコ・ウンチーニ氏はセーフティコミッションのライダー数名と協議し、コーナー出口の速度を下げ、安全性を高めるために第10コーナーの幅を13メートルから10メートルに縮小することで合意しました。

HRC公式Instagramで最新情報をチェック！
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/