2025年のロードレース世界選手権(MotoGP)は、目まぐるしく変動するシーズンの中、いよいよ第8戦のアラゴンGPを迎えます。アルカニス郊外の丘陵地帯に位置するモーターランド・アラゴンは、2010年に開催地として選定されて以来、多くの白熱したレースが繰り広げられてきました。2011年以降では、Hondaライダーが最高峰クラスで7勝を果たしています。

ジョアン・ミルは、シルバーストーンでの結果をさらに上回るべく、Honda RC213Vを駆り再び週末を通して完璧なパフォーマンスを目指します。ミルにとってアラゴンは最高峰クラスで安定した結果を残してきたサーキットの一つで、これまで2度の表彰台に加え、全出走でポイントを獲得しています。月曜日にはテストチームの取り組みを確認するレース後テストも控えており、Honda HRC Castrolカラーを纏う唯一のライダーとしてミルは多忙な週末を過ごすことになりそうです。

一方、日本でのテスト中の転倒により負傷したルカ・マリーニは療養を続けており、アラゴンGPは欠場となりますが、代役ライダーの起用はされません。

サーキット情報
モーターランド・アラゴンは、アルカニスで1963年から2003年にかけて行われていた公道レースの歴史を背景に誕生した、超近代的なサーキット施設です。安全面から公道レースの継続に対して警告が与えられたことを契機に、モータースポーツに特化した複合施設の建設が提案されました。地域団体の支援を受け、世界的に著名なドイツの建築家ヘルマン・ティルケ氏が設計を担当。全長5.077km、全17コーナーを有するこのサーキットは、2010年の初開催の際にライダーたちから高い評価を受け、「IRTAベストグランプリ・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。デビュー年にこの賞を受賞したのは、モーターランド・アラゴンが史上初です。

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