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MotoGP 2025
Round 4

Honda HRC Castrol、ルサイルのナイトレースで輝く準備は万端

qa Lusail International Circuit

2025年ロードレース世界選手権(MotoGP)の第4戦がカタールで開催。Hondaでの最高順位獲得後、ルカ・マリーニはさらなる高みを狙っており、ジョアン・ミルは巻き返しを図るべく準備を整えています。

Honda HRC Castrol、ルサイルのナイトレースで輝く準備は万端

カタールの首都ドーハ郊外に位置するルサイル・インターナショナル・サーキットでは、2004年からMotoGPが開催されており、2008年以降はこの世界選手権で唯一のナイトレースの開催地となっています。前戦のCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)では予想外の天候により波乱の展開となりましたが、ルサイルの完備された照明設備の下、MotoGPライダーたちには安定した走りが期待されます。ナイトレースとはいえ、今年のカタールGPは近年でも稀にみる暑さが予想されます。

Honda HRC CastrolチームとしてカタールGPに挑むルカ・マリーニは、現在ランキング9位につけ、わずか3戦を終えた現時点で2024年の総得点をすでに上回っています。前戦ではHonda RC213Vでの自己最高成績を記録し、冷静かつ献身的な姿勢が成果として表れています。RC213Vの進化を後押しするHRCのエンジニア陣を支えているのは、開幕から積み重ねてきた地道な努力に他なりません。

アメリカでの悔しさを引きずることなく、ジョアン・ミルは再びHonda HRC Castrolマシンとともにカタールに挑みます。その確かな速さと実力を武器に、今季ここまですべてのラウンドでトップ勢に食らいつき、Q2進出を果たしてきました。このレベルのパフォーマンスを4週末連続で発揮することが、土日のレースでの好結果につなげる足がかりとなります。

ナイトレースに対応するためのスケジュール変更により、カタール滞在中、ライダーとチームは午前中に休息を取り、夕方から活動を開始します。スプリントレースは現地時間4月12日(土)20時から、カタールGP決勝レースは翌13日(日)20時からスタートし、22周で争われます。

サーキット情報

ドーハの郊外に位置するルサイル・インターナショナル・サーキットは、約1,000人の作業員が昼夜を通して作業を続け、僅か1年余りで完成しました。建設費は5,800万米ドルを要し、2004年10月2日に初開催された「マールボロ・グランプリ・オブ・カタール」に間に合わせるべく急ピッチで整備されました。

全長5.4kmの流れるようなレイアウトのトラックは、隣接する砂漠から砂が吹き込むのを防ぐために人工芝で囲まれています。メインストレートは1km以上あり、中高速コーナーがバランスよく配置されています。特にいくつかの高速左コーナーはライダーたちから高く評価されています。

2008年には常設の屋外照明が導入され、MotoGP史上初のナイトレースが開催されました。この夜間レースへの移行は大成功を収め、現在に至るまでその成功は続いており、今ではMotoGPの中でも特に華やかなイベントの一つとして確立されています。


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Luca Marini
Luca Marini 10
Honda HRC Castrol
今年はいいスタートを切れたと思います。2024年の終わりよりも確実に良くなっていますし、毎週末を通じてチームとマシンが着実に進化しているのを感じています。次はカタールです。ここは時として難しい場面もあるサーキットなので、我々のバイクを試すいい機会です。昨年はシーズン開幕戦がここだったので、今年はもっとやれると確信しています。オースティンよりもずっと安定したコンディションが期待できるとはいえ、カタールでも日中に行われるセッションがいくつかあるので気は抜けません。この後はヨーロッパに戻り、シーズン本番の激しさが増していきます。

Joan Mir
Joan Mir 36
Honda HRC Castrol
カタールでの目標はいたってシンプルです。ここまで示してきた実力を、しっかり結果に結びつけること。走りの内容は良いですし、マシンの調子もいい。でも、レース中の転倒はなくしていかなければいけません。カタールは例年相性が良い場所なので、立て直すにはぴったりです。週末のナイトレースで、どこまでやれるか楽しみにしています。闘志は変わらず、燃えています。

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