Racing for Valencia – Repsol Honda Team、バルセロナのソリダリティGPに向け準備
バレンシアの集中豪雨による壊滅的な被害を受け、ロードレース世界選手権(MotoGP)は、今年最終レースの開催地をバルセロナに変更し、被災者のためのレースを開催することとなりました。
2024年のMotoGP世界選手権は、当初予定されていたバレンシアから変更となり、バルセロナーカタルニア・サーキットで幕を閉じます。レースはレースウィークエンドの通常の進行で行われますが、MotoGPコミュニティは被害を受けたバレンシアの人々を支援し、寄付資金を集めるために一致団結することを表明しています。全ての人にとって、仲間や友人、家族へ思いを馳せる週末となるでしょう。
ジョアン・ミルは、過酷なフライアウェイの連戦を終えてバルセロナに到着しました。多くの学びと進展はあったものの、結果は伴わず困難なものとなりました。セパン同様、バルセロナでのレースは、Honda RC213Vの年間を通じた変更と開発を評価する新たな機会となるでしょう。低グリップが特徴のバルセロナ・サーキットは、ミルやHondaにとってトラクション向上の課題に取り組む場でもあります。2020年の世界チャンピオンであるミルは、今シーズン1回目のバルセロナ訪問では15位に終わっています。
ルカ・マリーニは、今シーズンを最高の形で締めくくることを目指し、バルセロナで5戦連続のポイント獲得を狙っています。今年5月の1回目の訪問では、このトラックで17位に終わりましたが、今回は大きく順位を上げる余地があり、マリーニにとってシーズンを通じた進歩を示すチャンスとなります。マリーニは2024年MotoGP世界選手権ランキングで、チームメイトに7ポイント差でシーズン最終戦に臨みます。
また、Honda HRCテストチームのステファン・ブラドルも2024年最終ワイルドカード参戦として、5台目のHonda RC213Vでグリッドに並びます。
サーキット情報
バルセロナーカタルニア・サーキットの建設は、1989年、カタルニア自治政府、モンメロ町議会、カタルニア王立自動車クラブ(RACC)の共同協力のもと、ヨーロッパの最も美しい都市の一つであるバルセロナに、最先端のレーストラックを作るという計画からスタートしました。カタルニア・サーキットは1991年9月にバルセロナ近郊に完成し、同月に初の国際イベントとしてF1スペインGPが開催されました。その後、ロードレース世界選手権ヨーロッパGPが開催され、1995年にはカタルーニャGPの開催地となりました。2018年のMotoGPシーズン開始前には、トラック全面の舗装が再施工され、安全基準を強化するための重要な変更が施されました。これにより、MotoGPレイアウトの13コーナーにはランオフエリアが拡張され、グランドスタンドの一部が解体・移設されました。ランオフエリアには砂利が敷き詰められ、ブレーキングポイントからさらに20メートルのランオフスペースが確保されました。このトラック変更により、サーキットの全長が28メートル短縮され(4.655から4.627 km)、10コーナーではF1で2016年と2017年にすでに使用されていた小さなコーナー「La Caixa」が採用されることになりました。
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