マレーシアGPの決勝レース当日は非常に暑く、空にはほとんど雲がない晴天で、強烈な日差しが20周に及ぶレースをさらに過酷なものにしました。レース開始早々、オープニングコーナーで複数のライダーが転倒。赤旗が振られ一時中断となりましたが、幸いにも大きなケガを負ったライダーはいませんでした。
クイック再スタートの手順を経て、ルカ・マリーニはRepsol Honda TeamのRC213Vを再び駆り、勢いよくスタート。またもライバルたちを次々と抜き去りました。マリーニはそこからタイヤをうまく管理しながら一貫した走りを見せ、中上貴晶やラウル・フェルナンデスらを抜き、ポイント圏内へとポジションを上げていきました。終盤ではマルク・マルケスやフランコ・モルビデリとのバトルを繰り広げ、15位でフィニッシュ。再び2024年シーズンの選手権ポイントを獲得しました。しかし、マリーニはこれに満足せず、今季を通じてチームと自身が重ねてきた努力をしっかり示したいと意欲を見せています。
ジョアン・ミルは、マレーシアGP決勝レースの一回目の走行で見事なスタートダッシュを決め、再スタート後もその走りを再現しようと全力を尽くしました。序盤はチームメイトのマリーニとペースを合わせていたものの、最終的に第9コーナーで転倒してしまいました。怪我はなかったものの、悔しさが残るミルは、気持ちを切り替えて次のレースに向けて準備を進めます。
ロードレース世界選手権(MotoGP)は、シーズン中最も過酷な時期を終え、一週間の休息と回復期間に入ります。Repsol Honda Teamにとって困難の多かった2024年世界選手権シーズンも、いよいよ最終戦を残すのみとなりました。その直後には、ほとんど間を置かずにテストが始まります。