ミル、ブリラムのスプリントで初周7順位を上げる見事なパフォーマンス
ジョアン・ミルは激しい追い上げでトップ10入りを争う驚異的なリカバリーを見せるも、最終的に13位でフィニッシュしました。一方、ルカ・マリーニの土曜日のタイは、セッティングの模索を続ける慎重な走りで19位となりました。
土曜日の朝、ブリラムのRepsol Honda Teamは、希望にあふれていました。Honda RC213Vの潜在能力を引き出すため、前夜に精力的な作業を行ったためです。FP2で12位に浮上したジョアン・ミルは、レースペースの向上に満足感を示しました。一方、ルカ・マリーニは異なるセットアップを模索し続けていました。
ミルは予選での苦戦を物ともせず、スプリントレースの初周、フィールドの3分の1のライダーを抜き去り、7ポジションを一気に挽回する見事な追い上げを披露しました。ミラー、アレイシ・エスパルガロ、クアルタラロらとのバトルを繰り広げ、ミルはレースの大半でトップ圏内を巡る激しい戦いに身を投じました。タイヤの消耗が進むと攻めを少し抑えつつも、最近の困難を払拭するようなスプリントを披露。13位でフィニッシュラインを越えたミルは、激しい戦いを楽しみ、ブレーキングで大幅に挽回したことで、今季で最もポジティブな感触を得ることができました。ミルはこのスピードと競争力を日曜日に持ち越し、レース後半のペース向上を目指します。
一方、ルカ・マリーニは、Repsol Honda Team RC213Vのセットアップの方向性を模索する中で、厳しい週末が続いています。予選で21位、スプリントで19位という結果は、マリーニが最近のレースで成し遂げた進歩を反映したものとはなりませんでした。日曜日のレースでこの状況を打開することを目指しています。マリーニとチームは、インドネシア、日本、オーストラリアで使用していたセットアップにより近い方向への回帰を検討しています。期待を下回る結果となったものの、マリーニは今後のHonda RC213Vの開発に向けた重要なデータ収集を続けています。
日曜日の全26周のタイGPは、現地時間15:00にスタート予定ですが、すでに雨が降るとの予報も一部出ています。波乱の展開が予想されるタイGPの様相が深まっています。
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