マリーニがシーズンベストに並び、ミルと共にダブルポイント獲得を達成
今シーズン初の完全ウェットレースとなったロードレース世界選手権(MotoGP)は、26周にわたる白熱した戦いを見せました。ルカ・マリーニは12位でフィニッシュし、ジョアン・ミルも15位入りでダブルポイント獲得を果たしました。
一日中続いた雨により、約1年ぶりとなるウェットレースが開催されました。湿った路面でのウォームアップで、ルカ・マリーニは3位と好調な滑り出しを見せ、ブリラムの難しいコンディションで強さを発揮しました。その後の数時間は雲が切れたり、雨が降ったりと天候が変わりやすい状況が続いたものの、最終的には雨に落ち着き、ウェットレースと宣言されました。
ウォームアップでの結果で自信を得たマリーニは、レース開始と同時にすぐにチームメイトを追走し、前進を目指しました。安定したラップを重ね、マリーニはポイント圏内に入り、トップ10入りを争う他のHondaライダーたちとの差を縮めていきました。難しいコンディションにより多くのライダーがミスを犯す中、マリーニは全てをコントロールし着実に順位を上げ、12位でフィニッシュ。マリーニは今季最高の成績に並び、3連続でポイントフィニッシュを達成しました。ライダーとしての成長とHonda RC213Vの進化が確認される形となりました。
一方、ジョアン・ミルも19番手から再び見事なスタートを切り、トップ10に向けて猛チャージを見せ、アレックス・マルケス、ルカ・マリーニ、ヨハン・ザルコ、アウグスト・フェルナンデスらとの激しいバトルを展開しました。しかし、レース中盤でHonda RC213Vのフィーリングが変わり、序盤のペースを維持することが難しくなりました。さらに、マルク・マルケスとの接触が発生したことでミルはロングラップゾーンに入ってしまい、事態はさらに複雑になりました。こうした苦難に見舞われながらも、ミルは再びポイントを獲得しレースを終えることができました。
2024年のMotoGPも残すところあと2戦となりました。次戦は、シーズン最初のテストが行われたマレーシアで、トリプルヘッダーを締めくくるレースが開催されます。
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