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MotoGP 2024
Round 17

フィリップアイランドへ向けて再び出発

au Phillip Island

ロードレース世界選手権(MotoGP) は短い休息を終え、シーズン終盤の重要な戦いとなるフライアウェイレースの、シーズン2回目のトリプルヘッダーに突入し、オーストラリアGPを皮切りに激戦が再開されます。Repsol Honda Teamのライダー、ジョアン・ミルとルカ・マリーニには明確なミッションが待っています。

フィリップアイランドへ向けて再び出発

フィリップアイランドは、MotoGPが開催される他のサーキットとは一線を画すユニークなコースで、バス海峡の荒波が迫る位置にあります。1997年からオーストラリアGPの開催地として定着している4.45kmのこのトラックはライダーやファンから愛され続けており、今年も間違いなくスリリングなレースが展開されることでしょう。

ジョアン・ミルは、インドネシアと日本での不運を払拭するべくオーストラリアに到着しました。Repsol Honda Teamとともに、Honda RC213Vの最近のアップデートによりスピードの向上に成功していただけに、両レースでのリタイアはミルにとって悔しいものとなりました。最近のプラクティスレースではトップ10を争うペースを見せており、グリッドポジションを改善して序盤の混戦を避けることができれば、本来の実力を発揮し、ポイントを獲得できると期待されています。このサーキットは、ミルにとって特別な思い出の場所でもあります。彼は2015年にこのサーキットで世界選手権デビューを果たし、2年後にはこの同じトラックで初の世界選手権チャンピオンを獲得しました。

パフォーマンスの向上を続けているルカ・マリーニも、シーズンの締めくくりに向けて、この上昇傾向をオーストラリアGPでも継続したいところです。日本GPでは困難な週末の中、その真摯な取り組みが際立ったマリーニはポイントを獲得し、Hondaマシンへの順応を示しました。第17戦となるフィリップアイランド・サーキットは、ストップ & ゴー(加減速)が特徴のもてぎとは全く異なり、高速で流れるような走りが特徴となるコースで、マリーニにとって新たな挑戦となります。

また、ミック・ドゥーハンが1994年にHonda NSR500で初の世界チャンピオンを獲得した功績が、週末を通して地元ファンの前で祝われる予定です。

サーキット情報

フィリップアイランドは、オーストラリアのモータースポーツの聖地として知られ、モーターレースの伝統に深く根ざしています。1920年代には一般道で最初の自動車レースが開催されました。1931年に初めてオートバイレースが開催され、1956年には常設サーキットが建設されました。1970年代後半から1980年代にかけて荒廃していたサーキットは、1985年に買収され、500万豪ドルをかけて大規模な改修が行われました。1989年と1990年にMotoGPが開催され、1997年以降は毎年開催されています。

フィリップアイランド・サーキットは、美しい景色と壮大な海の眺めに恵まれ、MotoGPカレンダーの中でも最も高速で流れるようなレイアウトを持つコースの一つとして、毎年見応えあるレースが繰り広げられています。


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Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
フィリップアイランドに行くのは本当に楽しみです。素晴らしいサーキットで、僕にとってはたくさんの良い思い出があります。世界選手権デビューや初のタイトルを獲得した場所でもあります。ここは接戦が多いコースで、ライダーの影響力が大きい場所でもあります。今週末に必要なのは、予選で良いポジションを取って運を引き寄せることです。ここ数回のレースでは重要なデータを得る機会を失ってしまったので、これ以上不運を続けるわけにはいきません。僕たちに十分なスピードがあるのは確かですし、これまでのフライアウェイでの結果以上の走りができることを示したいです。 

Luca Marini
Luca Marini 10
Repsol Honda Team
オーストラリアは美しい場所で、サーキットの場所だけでなく、レイアウトもユニークです。日本では、到着前から難しいレースになることは分かっていましたが、我々の状況を考えると良い結果を出せました。今週末は何が起こるか分かりません。三連戦の最初のレースなので、全てを正しい方法でアプローチすることが重要です。

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