Race
MotoGP 2024
Round 12

ミルが6戦ぶりのポイント獲得

es MotorLand Aragón

9月1日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第12戦アラゴンGPの決勝がモーターランド・アラゴン(以下アラゴン) で行われました。Repsol Honda Teamのジョアン・ミルは15位でフィニッシュし、6戦ぶりにポイントを獲得しました。チームメートのルカ・マリーニは、グリッドからスタートすることができず、ピットにマシンを戻して再スタートを切り17位でした。

ミルが6戦ぶりのポイント獲得

アラゴンは、今大会を前に路面の全面改修工事が行われました。金曜日は周回するたびにグリップが上がりましたが夜に雨が降ったため、土曜日は再びグリップの低い不安定なコンディションとなりました。土曜日の夜にふたたび降り始めた雨は朝まで降り続き、朝のウォームアップ走行はウエットコンディションの中で行われました。しかし、決勝は青空が広がるすばらしい天候となり、14時にスタートが切られました。

ホームGPを迎え、闘志満々のミルは、22番グリッドからスタートを切ると、オープニングラップに18番手に浮上。中盤にはヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)を抜いて16番手に浮上しますが、数周後、ザルコに逆転され17番手へとポジションを落としました。しかし、レース後半になると転倒者が出たことで15番手へとポジションを上げ、第6戦カタルニアGP以来、6戦ぶり今季5回目のポイントを獲得しました。

一方、チームメートで20番グリッドから決勝に挑んだマリーニは、グリッド上で問題が発生したためスタートできませんでした。その後グリッド上からピットにマシンを戻し、再スタートを切りましたが、大きく遅れて17位でフィニッシュしました。単独での走行になったマリーニですが、15位でポイントを獲得したミルとほぼ同じラップタイムで周回し、データ収集とマシン開発に大きく貢献しました。

この日は決勝を前に、1999年に最高峰クラスを制したアレックス・クリビーレがスペイン人初の世界チャンピオン誕生25周年を記念し、Honda NSR500でアラゴンを一周。サーキットのスタンドを埋めた大勢のファンも大喜びでした。

アラゴンGPの戦いを終えたRepsol Honda Teamは、連戦となる第13戦サンマリノGPの舞台となるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(以下ミサノ)へ移動を開始しました。サンマリノGP後には、ミサノでテストが行われ、1週間のインターバルを経て、同地で第14戦エミリア・ロマーニャGPが開催されます。

※レース後、タイヤの内圧規定違反のため、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(KTM)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)の3選手に16秒加算のペナルティーが科されました。よって、ミルは14位に繰り上がりました。


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Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
今日は私たちが抱えている問題を解決するために、これまでとは違うことにトライしました。普段のレースウイークでは行わない変更で、結果的には間違った方向でしたが、多くのことを理解するために役立ちました。今日のトライは本当によかったと思いますし、今回得られた情報は長期的に役立つと確信しています。そのほかにも、得意だったコーナー進入で苦戦しており、これも改善ポイントの一つです。 

Luca Marini
Luca Marini 10
Repsol Honda Team
グリッドからスタートすることができませんでした。一度ピットに戻って再スタートしましたが、戦いに加わることはできませんでした。スタートでなにが起きたのか調べなくてはいけません。今大会はセッションを重ねるたびに少しずつ上位陣に近づいていたので、そのチャンスを活かしきれなかったことがとても残念です。今日のラップタイムはほかのHonda勢とほぼ同じでした。次のミサノはアラゴンとは全く違うコースですが、引き続きマシンの改善に努めます。 


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