ミルが6戦ぶりのポイント獲得
9月1日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第12戦アラゴンGPの決勝がモーターランド・アラゴン(以下アラゴン) で行われました。Repsol Honda Teamのジョアン・ミルは15位でフィニッシュし、6戦ぶりにポイントを獲得しました。チームメートのルカ・マリーニは、グリッドからスタートすることができず、ピットにマシンを戻して再スタートを切り17位でした。
アラゴンは、今大会を前に路面の全面改修工事が行われました。金曜日は周回するたびにグリップが上がりましたが夜に雨が降ったため、土曜日は再びグリップの低い不安定なコンディションとなりました。土曜日の夜にふたたび降り始めた雨は朝まで降り続き、朝のウォームアップ走行はウエットコンディションの中で行われました。しかし、決勝は青空が広がるすばらしい天候となり、14時にスタートが切られました。
ホームGPを迎え、闘志満々のミルは、22番グリッドからスタートを切ると、オープニングラップに18番手に浮上。中盤にはヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)を抜いて16番手に浮上しますが、数周後、ザルコに逆転され17番手へとポジションを落としました。しかし、レース後半になると転倒者が出たことで15番手へとポジションを上げ、第6戦カタルニアGP以来、6戦ぶり今季5回目のポイントを獲得しました。
一方、チームメートで20番グリッドから決勝に挑んだマリーニは、グリッド上で問題が発生したためスタートできませんでした。その後グリッド上からピットにマシンを戻し、再スタートを切りましたが、大きく遅れて17位でフィニッシュしました。単独での走行になったマリーニですが、15位でポイントを獲得したミルとほぼ同じラップタイムで周回し、データ収集とマシン開発に大きく貢献しました。
この日は決勝を前に、1999年に最高峰クラスを制したアレックス・クリビーレがスペイン人初の世界チャンピオン誕生25周年を記念し、Honda NSR500でアラゴンを一周。サーキットのスタンドを埋めた大勢のファンも大喜びでした。
アラゴンGPの戦いを終えたRepsol Honda Teamは、連戦となる第13戦サンマリノGPの舞台となるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(以下ミサノ)へ移動を開始しました。サンマリノGP後には、ミサノでテストが行われ、1週間のインターバルを経て、同地で第14戦エミリア・ロマーニャGPが開催されます。
※レース後、タイヤの内圧規定違反のため、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(KTM)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)の3選手に16秒加算のペナルティーが科されました。よって、ミルは14位に繰り上がりました。
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