ミルは17位、マリーニはレース序盤にリタイア
8月18日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第11戦オーストリアGPの決勝がレッドブル・リンクで行われ、ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は17位でゴール。チームメートのルカ・マリーニはトラブルのためリタイアとなり、Repsol Honda Teamにとっては厳しい結果に終わりました。
前夜に激しい雨が降ったレッドブル・リンクは、決勝を前に晴天となり強い日差しが降り注ぎました。最高気温は26℃と前日より4℃下がりましたが、前夜の雨の影響で湿度が64%と高く、蒸し暑さの中で決勝のスタートが切られました。
午前中のウォームアップ走行で1分30秒台のタイムを記録し、19番グリッドから追い上げのレースに挑んだミルは、スタートしてすぐにポイント圏内を争うグループに加わりました。序盤はアウグスト・フェルナンデス(KTM)とミゲル・オリベイラ(アプリリア)、中盤はフェルナンデスとファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、そして終盤はアレックス・リンス(ヤマハ)を追撃しましたが、残念ながらポイント獲得は果たせず17位でチェッカーを受けました。
前戦イギリスGPに続き、今大会も持てるパフォーマンスを十分に発揮できず、期待した結果を得られなかったミルですが、28周のレースを粘り強い走りで完走したことで、これからの開発に役立つ貴重なデータを収集しました。
この数戦、ライダー自身はもちろんのこと、RC213Vのパフォーマンスも確実に発揮し始めているマリーニは、ウォームアップ走行で1分30秒台前半のタイムを記録して、決勝を楽しみにしていました。しかし、序盤からマシンに問題を抱えて5周を終えた時点でピットに戻り、リタイアとなりました。HRCはパフォーマンス向上を目標に、さまざまな仕様にトライしています。今大会、マリーニのマシンに発生したトラブルの原因の調査を始めましたが、こうしたトラブルも次のステップに役立つことは間違いありません。
Repsol Honda Teamは休む暇もなく、第12戦アラゴンGPに向けてイタリアのミサノでプライベートテストを行います。このテストにはミルとマリーニも参加して、今大会のデータを検証しつつ、RC213Vのパフォーマンスを上げていくことになります。開発スピードを上げるRepsol Honda Teamのこれからに注目です。
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