大接戦のオーストリアGPプラクティスでマリーニが16番手
8月16日(金)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第11戦オーストリアGPのフリー走行とプラクティスがレッドブル・リンクで行われ、Repsol Honda Teamのルカ・マリーニは大接戦の中で16番手、チームメートのジョアン・ミルは24番手でプラクティスを終えました。
青空が広がるレッドブル・リンクには強烈な日差しが降り注ぎ、32℃まで気温が上昇。午前中のフリー走行は25℃でしたが湿度が高く、気温以上の暑さを感じるコンディションとなり、ライダーたちは終日暑さに苦しめられました。
厳しいコンディションの中で、Repsol Honda Teamの両選手は今大会から投入したニューアイテムのテストに集中しました。今大会はテストライダーのステファン・ブラドル(HRC Test Team)もワイルドカードで参戦。ニューアイテムの実戦テストに、レギュラーライダーとともに取り組みました。
直近の第9戦ドイツGP、第10戦イギリスGPともにポイント獲得圏内でフィニッシュしているマリーニは、レースをこなすごとにRC213Vのパフォーマンスを引き出しています。この日も、プラクティスではヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)とHonda勢トップの争いを繰り広げ、14番手のザルコと0.203秒差の16番手でした。
ここ数戦、HRCのエンジニアが手を尽くし着実に進化を遂げているRC213Vは、マリーニのモチベーションを高めています。今大会もフリー走行でマークした自身のベストタイムをプラクティスで1秒以上短縮しました。明日はQ1からの予選になりますが、今季ベストグリッド獲得に挑み、その後14周で行われるスプリントでは今季ベストを目指します。
チームメートのミルは、フリー走行では9番手と順調なスタートを切りましたが、午後のプラクティスでは24番手へとポジションを落としました。ブレーキングで止まりきれない選手が続出したことでクリアラップが取れず、イエローフラッグも頻繁に出る難しいセッションとなったことが原因です。最後にニュータイヤを履いてアタックするも、フィーリングに違和感を覚えたため完璧なアタックができず、大きくポジションを落としました。しかし、ニューアイテムに大きな手応えを感じたミルの表情は明るく、明日の予選とスプリントでは、現状のパフォーマンスをフルに発揮する意気込みです。
ハイスピードコースのレッドブル・リンク。プラクティスは、トップから1秒差に13台、1.550秒差に20台という大接戦となりました。翌17日(土)も同じようなコンディションが予想されており、予選とスプリントは熱い戦いになりそうです。
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