ビンテージカラーで挑んだイギリスGPでマリーニが15位フィニッシュ
8月4日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第10戦イギリスGPがシルバーストーン・サーキットで20周の決勝を行い、ルカ・マリーニ(Repsol Honda Team)が今季ベストリザルトの15位でフィニッシュしました。しかし、レース後の車検で空気圧違反が明らかになり、16秒のタイム加算ペナルティーを受けて残念ながら17位へと後退しました。チームメートのジョアン・ミルはレース中盤に警告灯が点灯したため、ピットに戻りリタイアとなりました。
グランプリ75周年を記念し、Repsol Honda Teamは今大会の決勝レースをフレディ・スペンサーが1983年にタイトルを獲得したNS500をイメージしたカラーリングで出場しました。現在、スペンサーさんはグランプリの審査委員を務めており、当時のチームメートであるランディ・マモラさんとともにビンテージカラーが施されたRC213Vが並ぶピットを訪れ、Hondaの輝かしいグランプリの歴史を際立たせることになりました。
決勝は厚い雲が空を覆い、時折り小雨がぱらつきましたが、ドライコンディションでスタートが切られました。
マリーニは19番グリッドから好スタートを切って、オープニングラップで14番手に浮上します。一気にポイント圏内へとポジションを上げたマリーニは、トップ10前後とほぼ同じ2分0秒台のハイペースでラップを刻みました。
レース前半は、ミルとヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)、フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)を従えて周回します。後半はモルビデリにかわされ、ザルコにも先行を許してしまいますが、今季ベストの15位でチェッカーを受けました。
前戦ドイツGPは、ライバルのペナルティーで15位にポジションが繰り上がりましたが、今大会は自力でポイント獲得となる15位でフィニッシュ。タイヤ空気圧の違反で17位へと後退しましたが、RC213Vへの適応をまた一歩前進させる一日となりました。
ミルは決勝に向けて、再びマシンのセットアップに変更を加えました。その効果もあり朝のウォームアップでは今大会、最もフィーリングのいい状態にマシンを仕上げることに成功。決勝では、20番グリッドからオープニングラップで16番手に浮上すると、チームメートのマリーニとのランデブー走行で周回を重ねました。しかし、レースの折り返しとなる11周目、マシンの警告灯が点灯したためピットに戻り、今大会のレースを終了しました。
残念ながらリタイアとなったミルですが、シーズン序盤の調子を取り戻しつつあることをアピールしました。次戦オーストリアGPでは、今大会の雪辱に挑みます。
第11戦オーストリアGPは、8月16日(金)から18日(日)までの3日間、オーストリアのレッドブル・リンクで開催されます。
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