Repsol Honda Teamはザクセンリンクに到着し準備を進める
ロードレース世界選手権(MotoGP)第9戦ドイツGPが7月5日(金)から7日(日)まで、ドレスデン近郊に位置するザクセンリンクで開催されます。
前戦オランダGPを終えたRepsol Honda Teamは、アッセンから約650km離れたザクセンリンクへと移動してきました。スタッフは休む暇もなくドイツGPに向けた準備を進め、ジョアン・ミルとチームメートのルカ・マリーニが再びRC213Vで戦いに挑みます。
ザクセンリンクは全長3.671kmで、シーズンを通して最も短いサーキットです。自然の地形を利用したサーキットはアップダウンに富み、タイトなコーナーが連続する独特なレイアウト。ブラインドコーナーも多く、ライダーにとってはチャレンジングなコースです。
ザクセンリンクでは、1961年から72年にかけて東ドイツGPが開催されました。そして、東西ドイツの統合の後、98年にドイツGPの会場として復活。そこから25回開催され、Hondaはそのうち17勝を挙げています。
ミルは前戦オランダGPで速さをみせ、トップとの差を確実に縮めましたが、決勝では転倒リタイアに終わりました。2020年のMotoGPチャンピオンは、今大会も引き続きマシンの安定性を向上させ、自身とRC213Vのポテンシャルを引き出すことに全力を尽くします。昨年のドイツGPはケガのために欠場しており、RC213Vでザクセンリンクを走るのは初めてのことです。
マリーニも、RC213Vで初めてザクセンリンクを走ります。ここ数戦、個性あふれるサーキットが続いていますが、その中でもザクセンリンクは特別で、RC213Vのパフォーマンスを知る絶好の機会となります。
前戦オランダGPではスプリント、決勝ともに転倒や接触があり、納得のいく走りはできませんでしたが、今大会では流れを好転する可能性を持っています。マリーニにとってザクセンリンクは、18年大会のMoto2クラスで3位になり、世界選手権初表彰台を獲得した思い出の地です。なおこの大会では、ミルが2位でゴールしています。
○サーキット情報
ザクセンリンクの歴史は古く、1927年に初めて公道を使ったレースが行われ、61年から72年までは8.6kmの公道コースを使って東ドイツGPが開催されました。その後は長らく開催されませんでしたが、90年に東西ドイツが統合され、ザクセンリンクでのグランプリ再開を望む声が高まり、コースの全面改修が完了した98年にドイツGPの舞台として復活しました。
グランプリが再開した当初は、全長3.508kmのショートコース。タイトなコーナーが連続し、ストレートも短く、エンジンパワーをほとんど発揮できないレイアウトで、当時の最高峰500ccクラスの平均速度は時速140km台前半でした。そのため、2001年にコース後半部分が改修されて3.704kmへと延長されました。
03年にはコース幅を広げる改修が行われ、3.671kmと全長はわずかに短くなりましたが、MotoGPマシンのパフォーマンスを発揮できるコースに生まれ変わり、現在は時速160km台前半へと平均速度が上がっています。パッシングポイントも多く、白熱した戦いが繰り広げられるサーキットとして選手たちにも好評です。
過去25回の大会でHondaは17勝を挙げています。ザクセンリンクで優勝してきたHondaライダーは、ミック・ドゥーハン、アレックス・バロス、バレンティーノ・ロッシ、セテ・ジベルノー、マックス・ビアッジ、ダニ・ペドロサ、マルク・マルケスの7人です。
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