オランダGPは厳しい結果に終わるも多くの収穫を得る
6月30日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第8戦オランダGPの決勝がTTサーキット・アッセンで行われました。金曜日のフリー走行とプラクティス、土曜日の予選とスプリントでデータ収集とセットアップに集中したRepsol Honda Teamのジョアン・ミルとルカ・マリーニは、26周の決勝レースでさらに前進する意気込みでした。しかし、ミルは7周目に転倒リタイア。マリーニはオープニングラップにコースアウトを喫し、レースに復帰するも大きく遅れて17位に終わりました。
セッションを経るごとに着実にアベレージを上げてきたミルは、決勝ではポイント獲得と今季ベストリザルトを目標に18番グリッドから好スタートを切りました。
オープニングラップを終えた時には16番手に浮上したミルは、2周目に1分33秒台後半に入れると周回するごとに確実にペースを上げて、1分33秒台前半でラップを刻みました。4周目にはマルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)が転倒し、ミルは15番手へ。さらにミゲル・オリベイラ(アプリリア)を追撃しましたが、7周目にフロントのグリップを失い転倒し、リタイアとなりました。シングルフィニッシュを狙えるペースだっただけに残念な結果に終わりましたが、ケガもなく気持ちを切り替え、連戦となる第9戦ドイツGPに向かいます。
トラブルのために土曜日のスプリントでリタイアしたマリーニは、決勝レースでばん回を決意していました。しかし、オープニングラップでアウグスト・フェルナンデス(KTM)と接触しコースアウト。マリーニはコースに復帰してレースを続行しましたが、トップから1分以上遅れる厳しいレースとなりました。しかし、データ収集のために26周を走りきり、17位でチェッカーを受けました。
Repsol Honda Teamの両選手にとっては、レース序盤に戦列を離れ、後れを取るという厳しい展開となりましたが、マシンの改善に向けて多くのデータを収集することができました。
5日後にはザクセンリンクで第9戦ドイツGPが開催されます。Repsol Honda Teamは気持ちを切り替え、次の戦いの舞台へと移動を開始しました。
HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/