ミルとマリーニ、ル・マンに向けて再び走り出す
ロードレース世界選手権(MotoGP)の2024年シーズンは、第4戦スペインGPから本格的にヨーロッパラウンドを迎えています。重要な週末を終えたRepsol Honda Teamは、5月10日(金)から12日(日)まで開催される第5戦フランスGPに向けて再び動き出します。
ル・マン・サーキットは24時間耐久レースで知られる、世界的に有名なサーキットの一つです。二輪の耐久レースとフランスGPは、クローズドコースのブガッティ・サーキットで開催されますが、四輪の24時間耐久レースは、ブガッティの一部と公道を組み合わせたサルト・サーキットで開催されます。
フランスGPは1951年に第1回大会が行われ、今年で61回目を迎えます。ル・マンでは69年に初めてグランプリが開催され、その後はポール・リカール、ノガロ、マニクールなどを経ましたが、2000年に再びル・マンがグランプリの舞台となりました。今年で25年連続、通算37回目の開催となります。
ル・マンのコースは全体的にストレートが短く、典型的なストップ&ゴーのレイアウトです。パッシングポイントは少なく、シケインやヘアピンが勝負どころとなり、激しいブレーキング競争が繰り広げられます。俊敏な旋回性とエンジンの鋭い加速性能が問われるサーキットです。
ジョアン・ミルは、前戦スペインGPのスプリントと決勝でともにポイントを獲得。開幕から厳しい戦いが続く中、地元ファンの前で健闘しました。スペインGPでは、レースウイークを通じてRC213Vのポテンシャルを着実に引き出したミル。今大会もチームスタッフとともにマシンの改善に全力を尽くし、さらに上位を目指します。
チームメートのルカ・マリーニは、今大会もRC213Vのフィーリング向上に取り組みます。序盤の4戦を終えてまだポイントを獲得できていませんが、スペインGP後に行われたテストでは、さまざまなセットアップを試してデータを収集しました。フランスGPでは、テストで得た成果を金曜日のフリー走行から最大限に活かす意気込みです。
○サーキット情報
ル・マン市街から南へ5km、パリから南西200kmに位置するル・マン・サーキット。最大10万人の観客を収容でき、二輪四輪を問わず多くのイベントが開催されています。
95年のグランプリでは、現在Repsol Honda Teamの監督を務めているアルベルト・プーチ氏が転倒を喫して大ケガをしてしまう事故がありました。その後、安全性の問題などで、数年間グランプリのカレンダーから外れていたことがあります。
全長は4.185km。1速コーナーが多いタイトなコースでレイトブレーキングとハードな加速が重視されます。
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