厳しいレースとなったスプリントを中上が完走
4月27日(土)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第4戦スペインGPの予選とスプリントがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、IDEMITSU Honda LCRの中上貴晶がスプリントを10位でフィニッシュしました。
中上は、前日に行われたプラクティスでHonda勢トップの16番手でした。しかし、ウエットコンディションとなったこの日のフリー走行では、次第に乾いていく路面に苦戦して23番手に。そして迎えた予選Q1も難しい路面コンディションで、リアのグリップ不足に苦しみ24番手でした。
10周で行われたスプリントでは青空が広がりましたが、ところどころにウエットパッチが残る難しいコンディションでした。その中で中上は粘り強い走りで追い上げ、10位でフィニッシュ。惜しくもポイントは獲得できませんでしたが、翌28日(日)の決勝につながるレースとなりました。
CASTROL Honda LCRのヨハン・ザルコは、スプリントで5位に浮上する好走をみせましたが、最終ラップの最終コーナーで転倒。再スタートを切りますが、11位に終わりました。
前日のプラクティスで18番手と苦戦したザルコは、ウエットコンディションとなった午前中のフリー走行ではHonda勢トップの18番手。その後に行われた予選Q1では、ウエットからドライへと変化する難しいコンディションの中でセッション3番手と好走しますが、わずかの差で予選Q2進出を逃しました。
13番グリッドを獲得したザルコは、その後に行われたスプリントでまずまずのスタートを切り、安定した走りで11番手をキープします。レース後半に入ると、ウエットパッチが残る滑りやすい路面の影響で転倒者が続出したこともあり、9周目には5番手へとポジションを上げることに成功しました。
その後は前方を走るダニ・ペドロサ(KTM)を追撃。一つでもポジションを上げようと全力を尽くしましたが、最終ラップとなった12周目の最終コーナーでフロントからスリップダウン。再スタートできましたが、11位に終わりポイント獲得は果たせませんでした。
明日の決勝レースはドライコンディションになることが予想されており、さらに一歩前進する意気込みです。
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