開幕戦カタールGPのスプリントで、ミルがHonda勢トップでフィニッシュ
3月9日(土)、ロードレース世界選手権(MotoGP)第1戦カタールGPの予選およびスプリントがルサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。Repsol Honda Teamのジョアン・ミルとルカ・マリーニは、今年最初のレースとなったカタールGPのスプリントに挑み、ミルはHonda勢トップの15位でフィニッシュ、マリーニは自分のペースを活かせず厳しいレースを強いられました。
前日金曜日の夕方に降った雨の影響で、予選Q1・Q2の振り分けを行う「プラクティス」が土曜日に行われることになりました。そのためこの日はプラクティスを終えて、すぐに予選が行われるというハードスケジュールとなりました。その状況の中でミルは、プラクティスではトップから1.213秒差の17番手。Q1からスタートした予選ではプラクティスのベストタイムを約0.3秒短縮する1分52秒026をマークして17番グリッドを獲得し、11周のスプリントに挑みました。
まずまずのスタートを切ったミルですが、序盤はペースを上げられず苦戦。しかし、レース後半は安定したラップタイムを刻んで上位陣を追撃。最終ラップにヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)をパスして15位でチェッカーを受けました。
スプリントでポイントを獲得できるのは9位までとなっており、残念ながらポイントを得ることはできませんでしたが、翌日曜日に22周で行われる決勝レースでは、RC213Vのポテンシャルを発揮することを目標にします。
チームメートのマリーニにとってこの日は厳しい一日となりました。しかし、粘り強い走りをみせ、Repsol Honda Teamで初めて挑むスプリントを21位でフィニッシュしました。プラクティスでは、セッション序盤に今季初の転倒を喫して22番手。予選Q1では1分52秒952をマークし、21番グリッドからスプリントに挑むことになりました。
マリーニは、この日のすべてのセッション、そしてスプリントで思うようにペースを上げることができませんでした。それでも粘り強い走りを続け、RC213Vの理解に努めました。戦いを終えたマリーニは、ガレージに戻るとすぐにチームとミーティングを行い、決勝レースに向けてどこを改善すべきかを話し合いました。
ウインターテストから確実にペースを上げてきたマリーニにとっては、実に不可解で、フラストレーションのたまる一日となりました。それはRepsol Honda Teamのエンジニアたちにとっても同じです。解決に全力を尽くし、決勝では本来のパフォーマンスを取り戻すことが最大の目標となります。
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