ミル、開幕戦でトップ10争いに加わる
3月10日(日)、ロードレース世界選手権(MotoGP)の開幕戦カタールGPの決勝がルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、Repsol Honda Teamのジョアン・ミルは、決勝レースでトップ10争いに加わり、最終的に13位でフィニッシュしました。
このレースでRepsol Honda Teamは多くのデータを収集、改善点も明確になりました。チームメートのルカ・マリーニは、前日のスプリント同様に苦戦。大きなステップは刻めませんでしたが、完走したことで次戦につながるレースとなりました。
20時に22周でスタートが切られる予定だった決勝レースは、グリッド上でエンジンが止まった選手が出たために赤旗中断。21周に短縮されて再スタートが切られました。
やや混乱したスタート進行となりましたが、17番グリッドから好スタートを切ったミルは、すぐにポイント獲得圏内へとポジションを上げ、安定した走りで周回を重ねました。その後、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)らとトップ10前後のポジションを争うバトルを繰り広げます。レース終盤は11番手を走行していたミルですが、ラスト2周のところでクアルタラロ、ヨハン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)に抜かれ、13位でチェッカーを受けました。
今大会のミルは、トップから18.437秒の13位という結果でしたが、これまでとは違って、ポジティブなフィーリングと快適さを感じるレースとなりました。ミルにとっては、2020年のシーズンに獲得したチャンピオンとしての自信を取り戻すレースであり、Repsol Honda Teamにとっては、本来のHondaのパフォーマンスを取り戻す、最初の一歩になりました。
チームメートのマリーニは、11周で行われた前日のスプリントに続き、21周で行われた決勝レースでも、RC213Vでのライディング感覚を向上させるために周回を重ねて完走しました。今大会は、スタートからゴールまでジャック・ミラー(KTM)と接近戦を繰り広げ、ライバルメーカーの走りを観察する機会になったことでも収穫あるレースとなりました。
開幕戦カタールGPを終えたRepsol Honda Teamは、3月22日(金)から24日(日)にかけてアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開催される第2戦ポルトガルGPに挑みます。ミルとマリーニは、サーキットに戻り、さらに前進することを楽しみにしています。
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