Repsol Honda Teamがカタールで記念すべき30年目のシーズンをスタート
2024年シーズン、Repsol Honda Teamはジョアン・ミルとルカ・マリーニの若きコンビを擁し、ナイトレースとなるカタールGPで24年型RC213Vのデビュー戦に挑みます。
75周年の節目を迎えるロードレース世界選手権(MotoGP)の開幕戦に向けて、Repsol Honda Teamは激しいプレシーズンテストをこなし、準備を整えてきました。
Hondaがグランプリに参戦を開始したのは1959年。この年に125ccクラスで参戦を開始し、2年後の61年スペインGPでトム・フィリスが初優勝を達成。66年の西ドイツGPでは、ジム・レッドマンが最高峰クラスで初優勝を果たしました。以後、Hondaは全クラスで821勝を挙げ、そのうち183勝はRepsol Honda Teamが達成しています。
今季、Repsol Honda Teamで戦うミルとマリーニの両選手は、これまで2回の世界タイトル(ミルが2017年にMoto3クラス、20年に最高峰クラス)を獲得し、全クラスで18勝(ミル12勝、マリーニ6勝)、そして50回の表彰台(ミル33回、マリーニ17回)を獲得してきました。
両選手はHRCのエンジニアと緊密に協力し、新しいシーズンの開幕に向けて準備を進めてきました。その結果、今年は大幅な改良が施されたRC213Vが準備され、シーズンを通じてさらに進化を遂げていく予定です。
Repsol Honda Teamで2年目のシーズンを迎えるミルは、ウインターテストで勢いを取り戻しました。マレーシアとカタールで行われたテストでは、1周のベストラップはもちろん、レースペースでもアベレージの高い走りを実現し、上位グループで戦える手応えを得ました。この勢いをキープしていくことが、サンティ・エルナンデス率いる「ミル・チーム」の今シーズンの目標です。ミルは昨年のカタールGPでは、14位でフィニッシュしています。
26歳のイタリア人ライダー、マリーニは、最高峰クラスで3年間を戦い、目覚ましい成長を遂げ、今季からRepsol Honda Teamに加わりました。チームメートのミル同様、開幕戦の目標は、今年から乗るRC213Vに順応しながら、自分自身と新しいマシンのパフォーマンスを引き出していくことです。マリーニは昨年のカタールGPでポールポジションを獲得し、ルサイル・インターナショナル・サーキットのラップレコードを保持しています。
開幕戦カタールGPは3月8日(金)15時45分(現地時間)に1回目のフリー走行が始まり、9日(土)19時にスプリント、10日(日)の20時にメインイベントとなる22周の決勝が行われます。
○サーキット情報
ルサイル・インターナショナル・サーキットはカタールの首都ドーハの郊外にあり、2004年10月の第1回大会開催に向けて、5800万ドルの予算をかけて建設されました。1年あまりの工期の間、24時間体制で約1000人の作業員が従事しました。コースは一周5.380km。サーキットに隣接する砂漠から砂が吹き込みにくい設計になっています。ストレートは1kmを超え、中高速コーナーが連続するリズム感あふれるレイアウトが特徴になっています。08年にはMotoGP史上初のナイトレースが開催。その後もシーズンを通して唯一のナイトレースとして、グランプリのカレンダーに定着しています。