中上は最終戦バレンシアを12位でフィニッシュ
サーキット・リカルド・トルモで行われたロードレース世界選手権(MotoGP)第20戦バレンシアGPの決勝で、LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は12位でチェッカーを受けました。
前日のスプリントではリアタイヤのエッジグリップに苦戦しましたが、今日はフロントのフィーリングが完全ではなく、思うようなペースで走行ができませんでした。しかし、粘り強い走りをみせて12位でフィニッシュ。厳しいレースの中でしっかりポイントを獲得し、総合18位でシーズンを終えました。休む間もなく、火曜日にはテストが行われ、新しいシーズンに向けてスタートを切ります。
LCR Honda CASTROLで走る最後のレースとなったアレックス・リンスは、チームメートの中上と13番手争いを繰り広げていた20周目に転倒し、リタイアに終わりました。
ホームGPを迎えたリンスは、サーキットを埋め尽くした大観衆の声援を受けて、スタートから全力を尽くしました。予選20番手からオープニングラップ19番手と、思うようにポジションを上げることはできませんでしたが、周回を重ねるごとにポジションを上げていきました。レース終盤はチームメートの中上に先行し、13番手を走行していましたが、20周目の1コーナーで痛恨の転倒を喫してリタイア。幸いにもケガはありませんでした。
昨年のバレンシアGPでリンスは優勝していますが、今年は手術を受けた右足が完全な状態ではなく、痛みをこらえながらの熱走でした。LCR Honda CASTROLでのラストランはリタイアに終わりましたが、第3戦アメリカズGPの優勝は、チームにとっても、ファンにとっても忘れられないレースとなりました。
今シーズンはケガに苦しみながらも、チームとすばらしいコンビネーションで戦いました。最後まで熱い走りをみせてくれたリンスに、チームは心から感謝しています。ありがとう、リンス。
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