Practice
MotoGP 2023
Round 20

マルケス、プラクティスで7番手。ダイレクトで予選Q2進出を果たす

es Circuit Ricardo Tormo

サーキット・リカルド・トルモで開幕したロードレース世界選手権(MotoGP)第20戦バレンシアGP。今シーズン最も順調な金曜日を過ごしたRepsol Honda Teamのマルク・マルケスは、午前中のフリー走行(FP)1、午後のプラクティスともにトップ10圏内で周回を重ね、ダイレクトで予選Q2進出を決めました。チームメートのジョアン・ミルはFP1で転倒し、その影響で午後のプラクティスをキャンセルしましたが、幸いにも大きなケガはありませんでした。

マルケス、プラクティスで7番手。ダイレクトで予選Q2進出を果たす

Repsol Honda Teamの2人のライダーにとって、最終戦バレンシアGPの金曜日は対照的な一日となりました。

マルケスは、終日安定した走りで周回を重ねました。午前中は15℃と寒いコンディションでしたが、午後は24℃まで気温が上昇。スペインの太陽が着実にコースを温め、全面改修が施された新しい路面で好タイムが続出しました。最終的に上位5選手が、2016年にホルヘ・ロレンソがマークした1分29秒401のオールタイムラップレコードを上回りました。さらに、トップから1秒以内に16台が連なるという大接戦でした。

今大会、マルケスはスペシャルペイントのヘルメットで臨んでいます。ヘルメットには漢字で大きく「感謝」の文字。そして、HRCに在籍したこの11年間で最も思い出に残る6つの瞬間が描かれています。マルケスはそのヘルメットをかぶり、走行に集中しました。

FP1では、トップから0.373秒差の7番手。順調なスタートを切ったマルケスは、午後のプラクティスでもトップから0.317秒差の7番手をキープしました。マルケスのこの日のベストタイムは1分29秒459。オールタイムラップレコード更新にはわずかに届きませんでしたが、今季最も順調な一日でした。

マルケスは、今大会がRepsol Honda Teamでの最後のレースとなります。そのため、いいかたちで最後のレースを終えるべく、リスクをおかしたアタックを試みました。サーキット・リカルド・トルモはタイトなコーナーが連続するため、オーバーテイクが難しいサーキットです。土曜日のスプリント、そして日曜日の決勝で、好位置で戦うためにも、明日の予選はとても重要になります。

チームメートのミルは、FP1のセッション序盤、第8コーナーで激しく転倒しました。ミルは、サーキットのメディカルセンターへ運ばれたあと、検査を受けるため市内の病院へ向かいました。そのため午後のプラクティスは走行できませんでしたが、幸いなことに大きなダメージはなく、土曜日の朝にメディカルチェックを受けてその後走行するかどうかの判断を下すことになります。


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Marc Márquez
Marc Márquez 93
Repsol Honda Team
今日はマシンのフィーリングがよかったので、思っていた以上にリスクのある走りでアタックできました。午前中のFP1で自分の可能性を確信し、もっとリスクのある走りにしてもいいのではないかと少し考え方を変えました。今日はRepsol Honda TeamのRC213Vで自分の能力を最大限に発揮することに集中し、今シーズンはなかなかできなかった単独でのタイムアタックも試みました。明日も同じプランで走行を続け、予選を終えたときにどんな可能性があるか見てみたいです 



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