マルケスはトップ10争いに加わり11位、ミルは14位でポイントを獲得
ロードレース世界選手権(MotoGP)第19戦カタールGPの決勝がルサイル・インターナショナル・サーキットで行われました。スプリントに続き、決勝はナイトレースで行われ、Repsol Honda Teamのマルク・マルケスとジョアン・ミルの両ライダーは、ともにポイントを獲得しました。
今大会、好スタートを切ってポイント圏内でバトルを繰り広げたマルケスとミルは、ともに激しくポジションを入れ替えるグループで最後まで戦い、見事完走を果たしました。
前日のスプリントに続き、決勝でも好スタートを切ったマルケスは、オープニングラップ5番手と好位置につけると、し烈なバトルの中でポジションをキープしました。その後、後方のライダーたちからプレッシャーを受け、2周目にはブラッド・ビンダー(KTM)に抜かれ6番手、5周目にはホルヘ・マルティン(ドゥカティ)にかわされ7番手へとポジションを落としました。
そして後半に入ると、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)らの激しいプレッシャーを受け、11番手へと後退しますが、チャンピオン争いに加わるマルティン、ザルコなどのドゥカティ勢とのし烈なバトルは、観客を沸かせました。
最終ラップ、マルケスはザルコと接触しながらも、幸運にも転倒を回避。ザルコに先着しますが、マルティンにはわずか0.1秒及ばず、11位でレースを終えました。
チームメートのミルは、20番グリッドから好スタートを切ってばん回に挑みました。オープニングラップは17番手。2周目には16番手へとポジションを上げると、レース中には14番手へ浮上。快調にラップを刻んだミルは、トップ5とそれほど変わらないペースで走り続け、14位でフィニッシュしました。
今大会は、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、アウグスト・フェルナンデス(KTM)らとバトルを繰り広げました。終盤はマルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)との差を縮め、マルケスから4秒遅れの14位でゴールし、ポイントを獲得しました。予選、スプリントと厳しい走りを強いられたミルですが、決勝レースは自信を深める内容でした。
マレーシアGP、カタールGPを終えて、2023年のMotoGPは、11月24~26日に開催される第20戦バレンシアGPを残すのみとなりました。3連戦最後の戦いとなるこの大会は、MotoGPクラスのタイトルが決定します。そして、マルケスがRepsol Honda Teamで出場する最後のレースでもあります。スタッフ全員、最後まで全力を尽くします。
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