マルケスがダイレクトでQ2進出を果たす
変則的なスケジュールで行われるロードレース世界選手権(MotoGP)第19戦カタールGP。初日のフリー走行(FP)1は夕方に行われ、2回目の走行となったプラクティスは、日没後の20時にすべての照明が点灯されて、ナイトセッションで行われました。
ルサイル・インターナショナル・サーキットは、サーキットを取り囲む砂漠の砂がコース上に吹きつけるため、例年、開幕初日はあまりコンディションがよくありません。この日も、セッションをこなすたびに路面のグリップが上がり、周回するごとにラップタイムは短縮されました。FP1はすべてのライダーがグリップ不足に苦しみましたが、マルケスはこのセッションでは確実に周回を重ね、プラクティスに向けてタイヤを温存する作戦としました。
そして、照明がともされたプラクティスで、マルケスは一気にタイムを上げることに成功します。1回目のアタックでは、FP1のベストタイムを約5秒短縮する1分53秒323をマーク。2回目のアタックでは、さらにタイムを短縮して1分53秒060をマークしますが、このラップはイエローフラッグが出ていたため惜しくもキャンセルとなります。しかし、1回目のアタックでマークしたタイムで10番手につけ、ダイレクトで予選Q2進出を果たしました。
先週のマレーシアGPではQ1からの予選となり、アタック中に転倒。後方グリッドからのレースとなって、スプリント、決勝を厳しいものにしました。同じミスをおかさないようにマルケスは、今大会しっかりとQ2進出を果たし、この時点で4列目以上のグリッドを確保。土曜日の予選では、さらに上位を目指してスプリントに挑みます。
チームメートのジョアン・ミルは、FP1では全長5380mのルサイル・インターナショナル・サーキットの新しい路面を理解することに努めました。前日の強風の影響で路面が汚れていたため、マルケス同様、周回を重ねることに集中。そして、迎えたプラクティスでは、大接戦の中で1分53秒921をマークして17番手でした。ミルはタイヤのパフォーマンスをさらに引き出そうと全力を尽くし、最後のアタック中には1分53秒733をマークしましたが、イエローフラッグでタイムがキャンセルとなりました。
土曜日は15時(現地時間)からFP2、そして予選が行われ、20時からスプリントが行われます。
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