マルケスとミル、灼熱のブリラムでポイントを獲得する
ロードレース世界選手権(MotoGP)第17戦タイGPの決勝がチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。Repsol Honda Teamのマルク・マルケスとジョアン・ミルはそれぞれポイントを獲得し、インドネシア、オーストラリア、そしてタイと続いた3連戦をいいかたちで締めくくりました。この3連戦は、Honda RC213Vのフィーリングがますます向上していることを感じさせる内容でした。
26周で行われた決勝は、シーズンを通じて最もエキサイティングなレースの一つとなりました。スタートのシグナルが消えてからゴールの瞬間まで続いた手に汗を握る戦い。そして、スタンドに詰めかけた大観衆の熱狂的な声援の中で、Repsol Honda Teamの両ライダーは、力強い走りでファンを喜ばせました。
予選7番手から決勝に挑んだマルケスは、オープニングラップから積極的な走りをみせました。チャーン・インターナショナル・サーキットは、タイムが接近しやすいサーキットのため、序盤はすべてのコーナーでポジションを入れ替える激しさでした。その中でマルケスは、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)やドゥカティ勢のライダーとバトルを繰り広げました。その中でも、MotoGPクラスで総合首位につけるフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)との6位争いはファンを熱狂させました。
このバトルはレース中盤まで続きました。その後、マルケスはトップ10内をキープする走りに転じ、中盤以降はファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と7位争いを繰り広げます。その後、戦いは6位争いへと発展し、ポジションを入れ替えるたびにマルケスの応援席から大きな歓声が上がりました。最終的にマルケスは7位でチェッカーを受けますが、その後、5位でチェッカーを受けたエスパルガロに3秒加算のペナルティーが科され、6位に繰り上がりました。
チームメートのミルは、土曜日のスプリント同様、19番グリッドという厳しいグリッドから見事な追い上げをみせました。オープニングラップで14番手に浮上すると、レース中盤には13番手へ。そして終盤には11番手までポジションを上げますが、最終ラップにフランコ・モルビデリ(ヤマハ)にかわされ、12位でチェッカーを受けました。このレースでミルは、トップグループと変わらない1分31秒台の好タイムで周回を重ねましたが、終盤はタイヤの消耗もあり、ややペースを落としました。
Repsol Honda Teamは、第13戦インドGPから6週間で5レースというハードスケジュールをこなし、多くのデータを収集しました。この後、MotoGPは、1週間のインターバルを経て、第18戦マレーシアGP、第19戦カタールGP、そして最終戦となる第20戦バレンシアGPと続く、シーズン最後の3連戦に挑みます。
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