マルケスがすばらしい走りで表彰台を獲得。ミルは転倒リタイアするもポテンシャルを発揮
ブッダ・インターナショナル・サーキットで開催されたロードレース世界選手権(MotoGP)第13戦インドGPは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)がスプリントでし烈な3位争いを繰り広げ、観客を熱狂させました。チームメートのジョアン・ミルも好スタートを切ってマルケスを追撃しましたが、惜しくも転倒リタイアに終わりました。
当日は、午後になって一時的に強い雨が降り、スプリントの開始が遅れました。初開催のサーキットで初めてのウエットコンディションになったことから、15分間のウエットセッションが行われ、13周を予定していたスプリントは、11周に減算してスタートが切られました。スタート時点では路面が完全に乾いており、グリッドに並んだ全員がスリックタイヤで挑みました。
周回数が減算されたことで、一段と激しい戦いになることが予想されましたが、スタート直後の第1コーナーで多重クラッシュが発生する波乱の展開となりました。しかし、好グリッドからスタートを切ったマルケスとミルは上位をキープします。オープニングラップでは、マルケスとミルは順位を入れ替えるバトルを繰り広げながら、2番手を走るフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)を視界に捉えました。
レース後半にはペースを上げたブラッド・ビンダー(KTM)が後方に迫りますが、そのまま快調にラップを刻んだマルケスは、最終ラップで1分45秒257というレース中の自己ベストをマークし、ビンダーの追撃を振り切って見事3位でチェッカーを受けました。この結果、マルケスは開幕戦ポルトガルGP以来のメダル獲得を果たしました。
チームメートのミルは、初日のフリー走行(FP)とプラクティスに続き、ダイレクトで進出した予選Q2でも好調な走りをみせて、今季ベストの5番グリッドを獲得しました。マルケスより1つ前のポジションを獲得したミルは、序盤からマルケスと競り合います。その後、4周目の第1コーナーでミスをして9番手までポジションを下げてしまい、その遅れを取り戻そうとペースを上げましたが、第3コーナーで転倒し、レースを終えることになりました。
ミルはスプリントでメダルを手にすることはできませんでしたが、Repsol Honda Teamのガレージのモチベーションは高く、日曜日の決勝では、この日の好走を再現する意気込みにあふれていました。
決勝は、9月24日(日)現地時間15時30分に決勝のスタートが切られ、暑い一日になることが予想されます。サーキットに駆けつけたファンの誰もが、MotoGPのスリルを存分に味わえるよう、雨が降らないことを願っています。
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