マルケスが混戦のレースでポイントを獲得
第10戦オーストリアGPの決勝レースでは、今季これまで出場した4レースで転倒ノーポイントに終わっていたマルク・マルケス(Respol Honda Team)が12位でフィニッシュし、連続ノーポイントという自身の成績に終止符を打ちました。一方、チームメートのジョアン・ミルは再び転倒リタイアと残念な結果に終わっています。
一周4.348kmのレッドブル・リンクは終日青空が広がる絶好のコンディションとなり、午前中に10分間のウォームアップ、午後に28周の決勝レースが行われました。前日のスプリントのような多重クラッシュは発生せず、全車が無事に1コーナーを通過しました。
18番グリッドからスタートしたマルケスは、オープニングラップに17番手につけると、大混戦の中で着実にポジションを上げ、ポイント争いの中で上位を狙う積極的な走りを展開。リアにソフトタイヤを選択していましたが、後半になってもトップ10争いに加わりました。
終盤はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)と10番手争いを繰り広げ、12位でフィニッシュ。不運の連続リタイアにストップをかけました。今大会、マルケスとRepsol Honda Teamはレースウイークのアプローチを見直し、それが結果につながりました。
15番グリッドから決勝に挑んだチームメートのミルは、前半はマルケスとランデブー走行を繰り広げます。ポイント圏内の集団の中で粘り強い走りをみせましたが、13周目の3コーナーで転倒し、リタイアとなりました。
この転倒でミルにケガはありませんでしたが、今大会のどのセッションでもHonda勢トップのタイムをマークしていただけに、残念な結果となりました。リタイアに終わりはしたものの、今大会の内容は次戦へのモチベーションにつながるものでした。
MotoGPは1週間のインターバルを経て、第11戦カタルニアGP、第12戦サンマリノGPの2連戦を迎えます。その最初のレースとなるカタルニアGPは、スペイン出身のマルケスとミルにとってはホームグランプリ。マシンの改善に全力を注ぎながら、母国のファンのために力強いレースを目指します。
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