夜通し降り続いた雨は、土曜日になっても終日止むことはありませんでした。不安定な天候の中、コンディションも刻々と変化しました。そのため、プッシュするタイミングが難しい一日でした。
午前中に行われたFP2。Repsol Honda Teamの両ライダーは、変化するコンディションの中で、フィーリングをつかむためにロングランに集中しました。
そして迎えた予選Q1では、FP2で得たデータを活かし、予選Q2に進出するために上位を目指しました。しかし、コンディションは安定せず、依然として難しい走りを強いられました。マルケスは、そうした難しいコンディションの中で着実に順位を上げ、何度も2番手以内に入りましたが、最終的にトップの2台から約0.5秒差の4番手に終わりました。
14番グリッドからスプリントに挑んだマルケスは、レース序盤こそ13番手へとわずかに順位を上げましたが、その後ペースは上がらず、ポジションを落としました。レース後半は、チームメートのミルとランデブー走行となり、チームメートの走りを見ながらウエットコンディションのデータを収集しました。
ミルは19番グリッドからのレースとなりました。約2カ月という長期の休養を経ての復帰戦となったことで、まずはフィーリングを取り戻し、自信をつけることが重要でした。10周のスプリントレースは、周回を重ねるごとに路面が乾き、刻々とコンディションが変化しました。そうした変化にミルは順応し、最終的に17位でレースを終えました。ミルはHonda RC213Vで復帰後初のレースを楽しみました。オープニングラップでは、ヘルメットの中で笑顔になったと振り返っていました。
イギリスGPの決勝レースは、予報ではドライコンディション。現地時間で日曜日の13:00にスタートが切られます。