マルケス、劇的な走りでザクセンリンクを駆け抜ける
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、土曜日の午前中に行われたフリー走行と予選で、マルケスらしいパフォーマンスを披露しました。その後に行われたスプリントでは、確実な走りを見せて11位でフィニッシュしました。
金曜日は、2度の転倒を喫するなど、マルケスにとっては厳しく難しい一日となりましたが、土曜日の午前中に行われたウエットコンディションのフリー走行では、トップタイムをマークし、予選Q1に向けて準備を進めました。
しかしQ1は、路面コンディションが刻々と変化、セッション終盤にはドライコンディションとなり、その状況の中でマルケスは最終コーナーで転倒しました。すぐに起き上がったマルケスは、コースを横切り、ピットロードをピットに向けて全力疾走すると、スリックタイヤを装着した2台目のマシンに乗り込みアタックを続けました。
この結果、マルケスはQ2進出を果たすことに成功。休む暇もなく始まったQ2でも快調にラップを刻みました。そして、先行するジャック・ミラー(KTM)に最終コーナーで追いつき、ややスローダウン。その影響で立ち上がりでハイサイドになり、マルケスは再び転倒しました。起き上がったマルケスは、足を引きずりながらもマシンに跨がると、チームのガレージに戻りました。
ピットではメカニックたちがすばらしいスピードでマシンを修復。コースインしたマルケスは、1分22秒013をマークして7番手に浮上。さらにタイムを短縮しようとしましたが、1コーナーでこの日、3度目の転倒を喫し、7番グリッドが確定しました。
そして、7番グリッドからスプリントに挑んだマルケスは、1分21秒から22秒台で15ラップを着実に走り、日曜日の決勝レースに向けて貴重な情報を収集することに成功しました。
30周で行われる決勝レースは、日曜日の14:00(現地時間)にスタートする予定です。マルケスは、長丁場の決勝レースに向けてセットアップが進み、タイヤパフォーマンスをさらに活かせるレースに期待しています。
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