Sprint
MotoGP 2023
Round 4

中上貴晶が予選11番手。スプリントレースでHonda勢はノーポイントに終わる

es Circuito de Jerez - Angel Nieto

スペインGPは4月29日、予選とスプリントレースを行い、5選手が出場したHonda勢はポイントを獲得することができませんでした。前戦アメリカズGPでHondaは今季初優勝を達成しており、日曜日の決勝レースでは、2戦連続優勝と表彰台獲得を目指して全力を尽くします。

中上貴晶が予選11番手。スプリントレースでHonda勢はノーポイントに終わる

アメリカズGPで優勝したアレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)は13位、HRC Teamからワイルドカードで出場のステファン・ブラドルが15位、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のイケル・レクオーナが18位とポイントを獲得できずにスプリントレースを終えました。また、Honda勢で唯一予選Q2に進出して11番グリッドからスプリントレースに挑んだ中上貴晶は、12番手を走行していた4周目に転倒しリタイア。20番グリッドのジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は、17番手を走行していた8周目に転倒し、リタイアに終わりました。

Honda勢最上位の13位でフィニッシュしたリンスは、プラクティス、予選と思うようにタイムを短縮できず、18番グリッドから挑み、13位でした。リンスは、ポイント獲得圏内のグループを視野に1分38秒台から39秒台で走行しましたが、序盤の遅れが影響し、ポイント獲得圏内のグループに届きませんでした。前戦アメリカズGPでは、今季初優勝を達成。今大会も好成績が期待されましたが、セットアップが進まず、予選、スプリントともに苦戦しました。日曜日の決勝レースでは、データをしっかり分析して問題点を解消し、追い上げのレースに挑みます。

ワイルドカードで参戦のテストライダー、ステファン・ブラドル(HRC Team)は15位でチェッカーを受けました。ヘレスで定期的にテストを行ってきたブラドルは、いくつかのアイテムを試しながら、ペース改善の作業を行いました。結果は15位ですが、RC213Vのポテンシャル向上に向けて、多くのデータを収集しました。

ケガで欠場しているマルク・マルケスの代役として出場のレクオーナは、初めて乗るRC213Vで着実にペースを上げ、23番グリッドからスプリントレースに挑みました。プラクティス、予選のベストタイムは1分38秒582。スプリントでは1分40秒台でラップを刻み、日曜日の決勝レースでは、さらにペースを上げる意気込みです。

予選20番手からスプリントレースに挑んだミルは、好スタートを切って12番手まで順位を上げましたが、スタート直後の2コーナーで4台が転倒する多重クラッシュが発生。すばらしいスタートを切っただけに、ミルにとっては残念な赤旗中断となりました。再開されたレースは、12周から11周に短縮され、ミルは再スタートしてからもポジションアップに全力を尽くしましたが、レース後半の8周目に6コーナーで転倒を喫しリタイアに終わりました。

今大会、Honda勢で唯一Q2に進出し、11番グリッドからレースに挑んだ中上貴晶は、12番手を走行していた4周目の9コーナーでフロントから転倒、リタイアに終わりました。午前中の涼しい時間帯では、快調にラップを刻んでいた中上。その涼しい時間帯に行われた予選では、セッション開始直後から小雨降り続ける不安定なコンディションに翻弄されました。一時は3番手までポジションを上げたものの、最終的には11番手。そしてスプリントレースでは、序盤にフロントから転倒を喫し、「不可解な転倒だった」と肩を落としました。日曜日の決勝レースでは、タイヤの選択をもう一度考え、追い上げのレースに挑みます。


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Alex Rins
Alex Rins 42
LCR Honda CASTROL
スプリントレースではいくつかの問題があり、思うようにペースが上げられませんでした。ブレーキをリリースしたときにマシンが曲がるように、そしてロングコーナーではラインをキープできるようにと取り組んできました。これが最初のレースかのように、セットアップを試みています。アメリカでの勝利はすばらしいものでした。しかし、このコースは違うので、周回を重ね、データをたくさん収集しています。月曜日のテストでは新しいことを試すので、とても楽しみにしています

Stefan Bradl 6
HRC Team
昨日もいい仕事ができましたが、今日も充実した一日でした。レース中は暑くてかなり厳しいコンディションでしたが、いいレースができたと思います。今回はレースを完走してデータを収集することが一番の目的だったので、完走するために慎重に走りました。Hondaとしては、トップとの距離を縮めるためにやるべきことがたくさんあるので、1周1周が重要になります。明日の決勝も目的は同じです。一貫性を保ちながら、レースで何が可能かを見極めたいです

Iker Lecuona
Iker Lecuona 27
Repsol Honda Team
初めて経験するMotoGPのスプリントレースは、全体的にとてもよかったと思います。赤旗と2回のスタートはちょっと奇妙な感じでしたが、レースでは多くのことを学ぶことができました。特にこの暑さは体力的にたいへんでしたが、なんとか走り切ることができました。そして、他のライダーたちとのバトルでは多くのことを学ぶことができました。明日は、今日学んだことを実践し、他のライダーとの距離をもう少し縮められたらと思います。ここまでの流れには満足しています。HondaのマシンでMotoGPに戻り、本当に楽しんでいます

Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
今日の転倒は、昨日の転倒にすごく似ていました。ブレーキングしているときに、コーナーの最後の部分でフロントのグリップを失ってしまいました。ブレーキングでのアドバンテージを見つけようと、今週末はがんばっています。特に路面温度が高いときはミスをしやすくて、今日は完全に僕のミスでした。ケガがなくてよかったです。明日もまた引き続き、改善に向けてトライします。これが重要なポイントです。集中力を切らさずに、自分たちの状況をしっかり理解したいです。そして、走行時間がたくさんある月曜日のテストに臨みたいです

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
転倒リタイアに終わり、とても残念です。今日はトップ5か6になれるだけのポテンシャルがあったと思います。しかしQ2は、開始直後から難しいコンディションになり、特にセッション前半は厳しいコンディションでした。セッション後半の5~6分は完全にドライになりましたが、タイヤを交換しないで走り続けたことで思うようにタイムを上げられませんでした。しかし、終盤は3番手までポジションを上げられたし、タイヤ交換をしない判断は悪くなかったと思います。今日は予選のときだけ不安定な天候になりました。みんな同じ条件ですが、午前中の涼しい気温のアドバンテージを活かせず残念でした。スプリントの転倒は9コーナーでした。自分でもどうして転んだのかわからない不可解な転倒でした。明日も同じような天候なら、フロントにハードを選択しようと思います


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