開幕戦ポルトガルGPで右手親指を骨折したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のイケル・レクオーナが16位。また、前戦アメリカズGPで今季初優勝を達成したアレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)、ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)はともに転倒リタイアに終わりました。
Honda勢最上位となる9位でフィニッシュした中上は、午前中に行われたウォームアップでトップから0.381秒差の6番手につけ、決勝へ期待を膨らませました。そして、確実にスタートを切った中上は、レース中盤までマルコ・ベツェッキ(ドゥカティ)と11番手争いを繰り広げ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、アレックス・マルケス(ドゥカティ)を追撃して8番手争いのグループを形成しました。そしてレース後半になると、ベゼッキが転倒したことで10番手へ。さらに、ビニャーレスが最終ラップに転倒し、9番手へとポジションを上げました。
し烈な戦いとなった終盤は、先行するアレックス・マルケス(ドゥカティ)との差を縮め、後方からはファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が追い上げるという厳しい展開でしたが、しっかり9位をキープしてチェッカーを受けました。
テストライダーでワイルドカードでの出場となったブラドルが、14位でフィニッシュ。ポイントを獲得しました。前日の予選で19番手。スプリントレースで16位のブラドルは、この日も完走し、RC213Vの開発データをしっかり蓄積しました。今大会の目標は、Hondaライダーはもちろんのことライバル勢の走りを見て、RC213Vの改善点などを見極めることでした。プラクティス、予選、スプリント、そして決勝レースとしっかり走り切ったことで、ブラドルは多くのデータを獲得することに成功しました。
マルケスの代役として出場のレクオーナは、ポイント獲得には届きませんでしたが、スプリント、決勝レースと両レースともに完走を果たしました。セッションをこなすごとにスピードをあげられたというレクオーナ。後半はタイヤの消耗に苦戦しましたが、終盤はライディングのコツをつかみ、先行するラウル・フェルナンデス(KTM)に迫りました。しかし、惜しくも16位。ポイントは獲得できませんでした。今大会、MotoGPで多くの経験を積んだレクオーナは、休む暇もなくスーパーバイク世界選手権第4戦カタルニア大会に挑みます。
前戦アメリカズGPでHonda移籍3戦目にして優勝を達成したリンスは、17番グリッドからスタートを切り、オープニングラップで転倒、再スタートしますが、2周を終えてピットに戻りリタイア。19番手スタートのミルも2周目に転倒を喫し、リタイアとなりました。
今大会は、前日のスプリントに続き、スタート直後の転倒事故で赤旗中断となり、25周のレースは24周に減算されて行われました。
今大会、表彰台に立てなかったHonda勢ですが、月曜日の公式テストでこれからの戦いに向けてテストメニューに取り組みます。