前日のプラクティスで3番手と好調な走りを見せたリンスは、午前中に行われたフリー走行では決勝に向けたセットアップに集中して11番手でしたが、上位12台が出場して行われた予選Q2では、2分2秒台前半のすばらしいタイムをマークしてトップに浮上しました。このままポールポジション獲得という期待にも包まれましたが、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)が最終ラップにリンスのタイムを0.160秒上回り、惜しくも2番手に終わりました。
そして、青空が広がり、気温が30℃まで上昇したスプリントレースでは、好スタートを切るとオープニングラップに首位に浮上。その後、オーバーランなどで3番手へとポジションを落としますが、7周目に先行するアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)をかわして2番手へ。さらに首位を走るフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)を追撃しますが、2.545秒及ばず、2位でチェッカーを受けました。過去2戦は、ウインターテストからの手応えある走りをなかなか結果につながられませんでしたが、今大会の予選とスプリントでは、その手応えをやっと結果につなげました。日曜日の決勝では、今季初の表彰台獲得に挑みます。
初日のプラクティスで12位。Q1からの予選となったジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は、Q1でし烈な戦いを繰り広げました。一時はセッショントップに浮上しましたが、最終的に3番手に終わりQ2進出は果たせませんでした。そして、13番グリッドから挑んだスプリントレースでは、混戦の中で思うようにポジションを上げられず12位でした。
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、初日のプラクティスで13位。Q1からの予選となり、Q1で7番手に終わり17番グリッドから決勝に挑み、混戦の中で追い上げを見せましたが、わずか10ラップのレースのため13位がやっとでした。気温が30℃まで上昇し、タイヤにもライダーにも厳しい条件となりましが、日曜日の決勝では、ポイント獲得を目指し、さらに上位を目指します。
右手親指の骨折で欠場しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルは、21番グリッドから決勝に挑み、18位でした。
通常の半分の距離で行われるスプリントレースは、ポイント獲得が9位までになっています。スプリントでポイントを獲得できなかったミル、中上、そしてブラドルの3選手は、日曜日の決勝では、追い上げのレースに挑みます。