スプリントレースで中上貴晶11位、アレックス・リンス15位。ミルは転倒リタイアに終わる
終日、厚い雲が空を覆い、断続的に小雨が降ったテルマス・デ・リオ・オンドで午後3時にスタートした「スプリントレース」は、完全なドライコンディションで行われ、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がHonda勢最上位の11位でフィニッシュしました。しかし、通常の半分の距離で行われるスプリントレースはポイント獲得が9位までとなっており、スプリントレースでは、Honda勢はポイントを獲得できませんでした。
中上は、前日のプラクティスで総合8番手につけて、ダイレクトでQ2に挑みました。予選Q1の前に一時的に雨が本降りとなり、ウエットコンディションでQ1とQ2は行われました。Q2では、次第に路面は乾き始めますが、中上は、1回目、2回目ともにレインタイヤでアタックを行い、そのため、プラクティスよりややポジションを落とし11番手でした。Q2では、ほとんどの選手が2回目のアタックでスリックタイヤを選択しており、それがポジションに大きく影響しました。
迎えたスプリントレースは、完全なドライコンディションとなり、11番グリッドからオープニングラップ9番手と好ダッシュを見せた中上は、2周目に11番手に、3周目には13番手へと後退しましたが、7周目にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)をパス、9周目にアレイス・エスパルガロ(アプリリア)が転倒したことで11番手に浮上し、そのままポジションをキープしチェッカーを受けました。
チームメートのアレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)も前日のプラクティスで総合10位につけており、ダイレクトでQ2進出に挑みました。中上同様、リンスもQ2ではレインタイヤでアタックを敢行、タイムを延ばせず12番手でした。そして、完全なドライコンディションとなったスプリントレースでは、マシンにいくつかの課題を抱え、思うような走りができませんでした。
リンスは、開幕戦ポルトガルGPのスプリントレースではポイント獲得を果たせませんでしたが、日曜日の決勝レースでは10位でフィニッシュしており、今大会は、さらに上位を目指します。
前日のプラクティスで13番手に終わり、Q1からの予選となったジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は、Q1の直前に降った雨の影響で苦戦を強いられることになりました。また、セッション終盤に向けてタイムを更新していましたが、他者の転倒の影響でQ1を8番手。18番グリッドが確定しました。
最後尾からの追い上げのレースとなったミルは、スタートから気合の入った走りを見せましが、7コーナーで転倒。幸いにも大きなケガはありませんでしたが、サンティアゴ・デル・エステロの病院に搬送され、さらに検査を受けることになりました。
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