マルケスとミルが、オーストリアGPのスプリントでポイント獲得を争う
レッドブル・リンクで行われたスプリント(SP)は、スタート直後に多重クラッシュが発生する波乱の幕開けとなりました。しかし、Repsol Honda Teamのマルク・マルケスとジョアン・ミルは両選手とも、この事故を回避。新しいエアロダイナミクス・パッケージで周回を重ねました。
オーストリアGP2日目を迎えたマルケスは、マシンにニューパッケージを装着し、予選とスプリントに挑みました。Repsol Honda TeamとHRCのエンジニアによる作業で、マルケスのRC213Vのフィーリングは向上しました。
前日のプラクティスで13番手。予選Q1から出場することになったマルケスは、6周目にベストタイム1分29秒479をマークして、セッション8番手となります。この時点で18番グリッドが確定しました。そして迎えた午後のスプリントで、マルケスはスタート直後の第1コーナーで3台が転倒する多重クラッシュを回避すると、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)と9位のポイント獲得争いを繰り広げました。
レース前半はモルビデリに先行するものの、後半にオーバーテイクされ、さらに追い上げてきたマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)にもかわされてしまい、最終的に10位でフィニッシュ。惜しくもポイント獲得は果たせませんでした。
金曜日のプラクティスで23番手と苦戦を強いられたジョアン・ミルは、予選とスプリントで、前日の遅れをばん回する走りを披露しました。Q1では、マルケスのポジションを2つ上回る16番グリッドを獲得。スプリントでは好スタートを切りますが、第1コーナーの多重クラッシュを回避するために大きく遅れてしまいます。その後は遅れを取り戻し、チームメートのマルケスから約2秒遅れの12位でチェッカーを受けました。残念ながらポイント獲得は果たせませんでしたが、前日から大きく進歩し、納得の表情をみせました。
日曜日の決勝レースは、現地時間14時にスタートが切られます。Repsol Honda Teamは、決勝レースもマシンの開発を見据え、作業を継続します。
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