Practice
MotoGP 2023
Round 1

開幕戦初日のHonda勢は12-15番手に集中、予選はQ1からスタートへ

pt Autódromo Internacional do Algarve

開幕戦ポルトガルGPは24日、2回のフリー走行が行われ、Honda勢はジョアン・ミル(Repsol Honda Team)が12番手、アレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)が13番手、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が14番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が15番手という結果でした。

開幕戦初日のHonda勢は12-15番手に集中、予選はQ1からスタートへ

午前のFP1は、雲の流れが速く、時折り小雨が降るあいにくのコンディションで、思うように周回を刻めませんでした。午後のFP2ではサーキットの電源設備トラブルと転倒事故のため2度の赤旗中断があり、両セッションともに集中力をキープするのが難しい一日でした。

Honda勢最上位のミルは、FP1で2番手と好調なスタートを切りました。FP1は小雨交じりの難しいコンディションでしたが、FP2がウエットコンディションになることも予想されたため、前後にソフトタイヤを装着してタイムを上げます。コンディションが改善したFP2ではさらに0.433秒タイムを更新。トップから1秒差に14台という接戦の中で12番手でした。

ミルは2週間前に同地で行われた2日間の公式テストで1分38秒762をマークしていますが、この日は1分38秒394とタイムを更新し、RC213Vのセットアップが前進していることを確認しました。

リンスは、ミルと0.022秒差の1分38秒416で13番手。FP1では、1分39秒595で13番手でしたが、FP2では1秒以上タイムを更新しました。リンスも、2週間前の公式テストのタイムを更新しており、RC213Vのパフォーマンスを着実に引き出してきています。

マルケスはFP1で10番手。FP2では、FP1のタイムを1秒以上短縮する1分38秒419をマーク。14番手で初日を終えました。一日を通してフィーリングはよかったというマルケスですが、FP2の3コーナーで転倒を喫し、それ以上のタイム更新は果たせませんでした。

中上貴晶はマルケスの後ろ、15番手に続きました。FP1は、小雨がぱらついた影響でセッション前半はほとんど走行しませんでしたが、雨が上がると14ラップを消化。完全なドライコンディションで行われたFP2では27ラップをこなしました。

ミル、リンス、マルケス、中上のHonda勢4選手のタイム差は、わずか0.433秒。トップから中上までの差は1.118秒で、厳しい戦いだったことを証明する数字でした。

MotoGPクラスは、今年から1大会2レース制となり、スケジュールも大きく変わりました。金曜日の2回のフリー走行でQ2ダイレクト進出(10番手まで)が決まり、土曜日は30分間のフリー走行の後、Q1(上位2台がQ2に進出)とQ2が行われます。そして、日曜の決勝レースの半分の距離で争われる「スプリントレース」が午後3時にスタート。このレースでポイントが与えられるのは9位までで、1位なら12ポイントが与えられます。

今年はこれまでと異なるレースウイークとなり、マシンのセットアップ、決勝に向けての戦略も新しい取り組みが求められます。グランプリに新たな歴史を刻む「スプリントレース」に大きな注目が集まっています。


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Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
ウインターテストから今日まで多くのことを改善できました。マシンのフィーリングもよくなっています。しかし、コース上ではもう少しできることがあったと思うので、まだ満足はしていません。しかし、チームと私は改善すべきポイントを理解しているし、何をすべきかも分かっています。それはとても大事なことです。今日はすばらしい一日だっただけに、12番手というポジションは残念です。明日に向けて気持ちを切り替えます。明日、Q1を突破するチャンスは十分にあると思います

Alex Rins
Alex Rins 42
LCR Honda CASTROL
全体的にはよくなっていると思います。しかし、グリップを改善して、レースペースを向上させなくてはいけません。その他、細かい部分についてまだまだ改善が必要です。明日も引き続きセットアップに取り組んで、Q2進出を目指します

Marc Marquez
Marc Marquez 93
Repsol Honda Team
今日はHonda勢全員がとても接近した一日でした。今日のマシンのフィーリングはとてもよくて、目標はダイレクトでQ2に進出することでしたが、それを果たせませんでした。ここはテストをしているサーキットなので、みんなとてもいい状態で限界まで攻めています。明日も激しい一日になると思います。全体的にはベストな一日ではありませんでしたが、明日は一歩前進し、もう少し速くなることを目標にしています。転倒したのは、2コーナーの後のブレーキングが遅すぎたためで、なんとか立て直そうとしましたがうまくいきませんでした

Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
アルガルベでは、2週間前に2日間のテストを行っていますが、そのテストから一歩前進することができました。マシンのフィーリングもよくなっています。まだ改善すべき点はありますが、今日の結果は前向きにとらえています。今年から土曜日にスプリントレースが行われます。コロナ禍の中で、同じサーキットで2週連続のレースというのは経験していますが、今年から始まるスプリントレースはレースウイークに2度のレースなので、今までとは全く違います。でも、これまで同じサーキットでの連続レースではいい結果を残せているので、とても楽しみです。明日の予選では、一つでも上のグリッドを目指します


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