そして、骨折が完治せず欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場したイケル・レクオーナは、初めて乗るRC213Vで24番手となりました。
厳しい条件となった初日のプラクティスでHonda勢最上位につけた中上は、気温27℃、路面温度43℃と、午前中のやや涼しいコンディションの中で行われた1回目のプラクティスで快調にラップを刻み、今季ベストリザルトの3番手で1回目のプラクティスを終えました。しかし、午後に行われた2回目のセッションは、気温が33℃まで上昇。路面温度も49度まで上がり、今季、課題になっているリアのトラクション不足に苦戦し、1回目のタイムを更新できず14番手へとポジションを落としました。しかし、総合タイムでは9番手につけて、予選Q2にダイレクトでの進出を果たしました。
昨年の大会も、フリー走行では好調な走りを見せて3番手でしたが、気温が上がった予選ではリアタイヤのトラクション不足に苦戦して7番手でした。今年は、涼しい時間帯の午前中に予選が行われるため、1回目のプラクティスで見せた好走を再現し、上位グリッド獲得に挑みます。
前戦アメリカズGPでHondaチーム移籍3戦目にして優勝を達成したリンスは、気合十分でプラクティスに挑みました。1回目のプラクティスではトップから0.717秒差の12位。ダイレクトでQ2進出を目指した2回目のプラクティスでは転倒を喫し、1回目のベストタイムを更新できず15番手へと後退しました。初日のプラクティスは、トップから1秒差に17台という大接戦となりました。明日の予選では、Q1からQ2進出を目指します。
Repsol Honda Teamに移籍して初のホームGPを迎えるミルも、高い気温と路面温度でタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず18番手と苦戦しました。1回目のプラクティスを15番手で終えたミルは、コンディションの厳しくなった2回目のプラクティスでタイム更新に挑みましたが、2度の転倒を喫し、タイムを更新できませんでした。明日の予選では、リンスとともにQ1からQ2進出を目指します。
右手親指の骨折が完治せず欠場したマルク・マルケスの代役として出場したイケル・レクオーナは、初めて経験するRC213Vで着実にタイムを更新し、24番手でプラクティスを終えました。1回目のプラクティスは、RC213Vに慣れることに多くの時間を割いて、トップから3.739秒差でした。2回目のプラクティスでは、転倒を喫しましたが、その差を2.566秒に縮めました。土曜日のフリー走行、そして予選で、さらにタイムを更新する意気込みです。
今大会、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Team)は、20番手でした。