Practice
MotoGP 2023
Round 4

中上貴晶が9番手でQ2進出。マルケスの代役出場のレクオーナは24番手

es Circuito de Jerez - Angel Nieto

開幕前から猛暑が続く第4戦スペインGPは、ライダーにとってもタイヤにとっても厳しい条件となり、Honda勢は、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトを得意とする中上貴晶(LCR Honda idemitsu)が9番手でダイレクトにQ2進出。しかし前戦アメリカズGPで今季初優勝を達成したアレックス・リンス(LCR Honda CASTROL)は、転倒でタイムを更新できず15番手。ジョアン・ミル(Repsol Honda Team)は18番手。

中上貴晶が9番手でQ2進出。マルケスの代役出場のレクオーナは24番手

そして、骨折が完治せず欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場したイケル・レクオーナは、初めて乗るRC213Vで24番手となりました。

厳しい条件となった初日のプラクティスでHonda勢最上位につけた中上は、気温27℃、路面温度43℃と、午前中のやや涼しいコンディションの中で行われた1回目のプラクティスで快調にラップを刻み、今季ベストリザルトの3番手で1回目のプラクティスを終えました。しかし、午後に行われた2回目のセッションは、気温が33℃まで上昇。路面温度も49度まで上がり、今季、課題になっているリアのトラクション不足に苦戦し、1回目のタイムを更新できず14番手へとポジションを落としました。しかし、総合タイムでは9番手につけて、予選Q2にダイレクトでの進出を果たしました。

昨年の大会も、フリー走行では好調な走りを見せて3番手でしたが、気温が上がった予選ではリアタイヤのトラクション不足に苦戦して7番手でした。今年は、涼しい時間帯の午前中に予選が行われるため、1回目のプラクティスで見せた好走を再現し、上位グリッド獲得に挑みます。

前戦アメリカズGPでHondaチーム移籍3戦目にして優勝を達成したリンスは、気合十分でプラクティスに挑みました。1回目のプラクティスではトップから0.717秒差の12位。ダイレクトでQ2進出を目指した2回目のプラクティスでは転倒を喫し、1回目のベストタイムを更新できず15番手へと後退しました。初日のプラクティスは、トップから1秒差に17台という大接戦となりました。明日の予選では、Q1からQ2進出を目指します。

Repsol Honda Teamに移籍して初のホームGPを迎えるミルも、高い気温と路面温度でタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず18番手と苦戦しました。1回目のプラクティスを15番手で終えたミルは、コンディションの厳しくなった2回目のプラクティスでタイム更新に挑みましたが、2度の転倒を喫し、タイムを更新できませんでした。明日の予選では、リンスとともにQ1からQ2進出を目指します。

右手親指の骨折が完治せず欠場したマルク・マルケスの代役として出場したイケル・レクオーナは、初めて経験するRC213Vで着実にタイムを更新し、24番手でプラクティスを終えました。1回目のプラクティスは、RC213Vに慣れることに多くの時間を割いて、トップから3.739秒差でした。2回目のプラクティスでは、転倒を喫しましたが、その差を2.566秒に縮めました。土曜日のフリー走行、そして予選で、さらにタイムを更新する意気込みです。

今大会、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(HRC Team)は、20番手でした。


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Takaaki Nakagami
Takaaki Nakagami 30
IDEMITSU Honda LCR
午前中のセッションはいい走りができたのですが、午後はリアグリップに苦戦してタイムを更新できませんでした。しかし、Q2にダイレクトで進出することができました。明日は午前中のフリー走行で、気温が上がったときのリアのトラクション不足対策に挑み、Q2では今季ベストグリッドを目指します。昨年は3回のフリー走行でQ1、Q2の組分けが決まりました。今年は初日に行われる2回のプラクティスでQ1、Q2の組分けが決まるので、2セッションともに集中しました。明日はフリープラクティスを有効に使い、Q2では、涼しい時間帯に行われるメリットを最大限活かしたいです 

Alex Rins
Alex Rins 42
LCR Honda CASTROL
転倒した周回はいいペースで走れていたので、転ばなければ、いい仕事ができたと思います。それだけに、今日の転倒は残念でした。RC213Vには、まだまだ慣れている段階です。もっと勉強して、もっと良くしていかなければなりません。僕の戦略はいつも同じです。仕事をし、学び、ベストを尽くすことです 

Joan Mir
Joan Mir 36
Repsol Honda Team
正直、今日はベストな日ではなかったし、困難でした。5コーナーと6コーナーで1回ずつ転倒して、2回目は少し大きかったですが問題はありませんでした。今日のように気温が高くなると、すべてがより複雑になり、ラップ中はすべてのポイントで集中しなければなりません。午前中のフィーリングはそれほど悪くはありませんでしたが、レースの時間帯はかなり暑くなりそうなので、こうしたコンディションに対応できるよう、マシンと自分自身を準備する必要があります 

Iker Lecuona
Iker Lecuona 27
Repsol Honda Team
なんという日だろう! MotoGPに戻ってこられるなんて信じられないし、Repsol Honda Teamのようなチームと一緒に仕事ができて本当にうれしいです。しかし、13コーナーでの転倒は悔しかったです。僕はレーサーだから、いつだってもっと速く走りたいんです! なぜ転倒したのかを理解して、チームは明日に向けてマシンを改善するためにいくつかのことを試してみるよう提案してくれました。今日の走行を終えて、ブラドルとのタイム差はかなり接近しているので、このことに注目してポジティブに考えたいです 



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