オープニングラップ5番手につけたアレックス・マルケスは、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、ジョアン・ミル(スズキ)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)を追撃しました。4周目にはマルティンを抜いて4番手へ。さらに、レース中盤の12周目にはミラーを抜いて3位に浮上しました。
しかし、終盤の21周目にアレックス・マルケスはコース中盤の右コーナーでブレーキングに失敗しミラーに先行されて4番手にダウン。そこから最後の逆転に闘志を燃やしましたが、23周目に転倒者が出たことで赤旗中断。2周を残しレースは成立し、惜しくも4位となりました。今季初表彰台を逃したアレックス・マルケスですが、ベストグリッドからベストリザルトを獲得する今季1番のレースとなりました。最終戦バレンシアでは、今季初表彰台獲得に挑みます。
予選6番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は6位でフィニッシュしました。好スタートを切ったポル・エスパルガロは、オープニングラップはアレックス・マルケスに続いて6番手を走行。しかし、2周目にイケル・レクオナ(KTM)に押し出され9番手までポジションを落としました。その後、レクオナを抜いて8番手へ。レース中盤には、マルティン、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)を追撃しました。
終盤になるとクアルタラロが転倒し7番手へ。21周目にはマルティンを抜いて6番手に浮上。さらにザルコを追撃しましたが、赤旗中断により6位でレースは終了。2戦連続の表彰台獲得は果たせませんでしたが、2週連続の開催となる最終戦バレンシアGPでは、今季2回目の表彰台と初優勝に挑みます。
前日の予選で転倒を喫し、最後尾スタートになった中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は11位でフィニッシュしました。好スタートを切った中上はオープニングラップに19番手へ。2周目には18番手に浮上。その後、混戦の中でなかなかポジションを上げられませんでしたが、中盤に入るとペースを上げ確実にポジションを上げました。今年4月のポルトガルGPもフリー走行の転倒の影響で21番グリッドからスタートして10位でフィニッシュ。今大会も22番手から11番手まで追い上げてサーキットのファンをわかせました。
今大会開幕前のトレーニングでケガをしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場のステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は15位でフィニッシュしました。予選20番グリッドからレース終盤にはバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)とバトルを繰り広げて15位でチェッカーを受けました。これでブラドルは、今季5戦に出場しすべてのレースでポイントを獲得。これからのマシン開発に向けて貴重なデータを収集しました。