そうした状況の中で、ウエットコンディションとなった初日に大きく出遅れたRepsol Honda Teamの両選手は、引き続きウエットとなったFP3で大きくタイムを更新しました。ウエットコンディションながらトップから1秒差に15台がひしめく大接戦の中でマルク・マルケスが14番手から5番手へ、ポル・エスパルガロが19番手から6番手へとポジションを上げて、両選手ともにダイレクトでQ2進出を果たしました。
そして迎えた予選Q2では、ポル・エスパルガロが快調にラップを刻み、トップから0.268秒差の4番手。惜しくも今季2回目のフロントローは逃しましたが、決勝に向けて絶好のポジションを獲得しました。シーズンは残り3戦。9月に開催されたサンマリノGPの後に行われた公式テストで好結果を得ているだけに、決勝ではRepsol Honda Teamでの初表彰台、初優勝が期待されます。
マルク・マルケスはウエットコンディションとなったFP3で一気にタイムを上げ、Q2では2戦連続フロントロー獲得が期待されましたが、転倒を喫し7番手へと後退しました。マルク・マルケスは最初のアタックでフロントローを狙える位置につけましたが、最後のアタックで転倒しタイムを更新できませんでした。決勝は3列目からのスタートとなりますが、追い上げのレースが期待されます。
初日Honda勢トップの13番手につけたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、FP3で19番手に後退しQ1からの予選となりました。Q1では、このセッションでトップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)をマークしてQ1の首位、2番手争いを繰り広げましたが最終的に4番手へと後退し14番グリッドが確定しました。今大会は難しい路面ンコンディションの中でタイヤのパフォーマンスをうまく引き出せず苦戦しましたが、ドライコンディションが予想される決勝では今季ベストを目指します。
ウエットコンディションで苦戦が続く中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、初日23番手、2日目のFP3でも20番手と思うような走りができず、Q1からの予選となりました。Q1はほぼドライコンディションになり、周回するごとにタイムを上げましたが、Q1で7番手に終わり、17番グリッドが確定しました。9月の公式テストではトップグループと遜色ない走りを見せています。決勝がドライになれば、追い上げのレースが期待されます。