初日は不安定な天候となり、ドライ&ウエットでポル・エスパルガロは順調にセットアップを進めました。そして、青空が広がる絶好のコンディションとなったFP3では、セッションを通じてアグレッシブな走りを見せて9番手。トップから1秒差に16台という大接戦の中でさらにセットアップを進め、ダイレクトでQ2進出を果たしました。
迎えたQ2では、フリー走行のベストタイムを0.493秒短縮する1分31秒923で6番グリッドを獲得。イギリスGP(PP)、アラゴンGP(8位)に続き、3戦連続でシングルグリッドを獲得しました。決勝ではHondaチーム移籍初の表彰台獲得、そしてキャリア初のMotoGPクラス優勝を目指します。
チームメートのマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がポル・エスパルガロに続く7番手でした。初日9番手だったマルク・マルケスは、FP3で転倒を喫し14番手へと後退します。そのためQ1からの予選となったマルク・マルケスは、テストライダーでチームメートのステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)を先行させる作戦でタイムアタックに挑み、Q1で2番手を獲得しQ2進出を果たしました。迎えたQ2では、一時はフロントローを狙える好走を見せましたが、2回目のアタックで痛恨の転倒を喫し、7番グリッドが確定しました。
この数戦、本来の走りに着実に近づいていることを感じさせるマルク・マルケスですが、この日、2度の転倒と攻めの走りを見せました。決勝では追い上げのレースに期待されます。
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は13番グリッドから決勝に挑みます。初日のフリー走行で13番手。この日のFP3ではタイムを更新しますが12番手に終わり、Q1からの予選となりました。Q1では、快調にラップを刻みましたが、最後のアタックで転倒を喫し、Q1ではマルク・マルケスに続いて3番手に終わり、13番グリッドが確定しました。ミサノを得意とする中上は、決勝では追い上げのレースに挑みます。
テストライダーで今大会Repsol Honda Teamからワイルドカードで出場のステファン・ブラドルは、マシン開発のテストメニューを消化しながら18番グリッドを獲得しました。Q2ではマルク・マルケスをヘルプする走りをするなど、Repsol Honda Teamに大きな貢献を果たす一日となりました。決勝では、今季4回目のポイント獲得とシングルフィニッシュを目指します。
初日のフリー走行で18番手だったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、19番グリッドから決勝に挑みます。FP3では16番手へとポジションを上げましたが、Q1からの予選となりました。アレックス・マルケスは、Q2進出に向けて自己ベストを更新しましたが、転倒者が出て、イエローフラッグによりタイムがキャンセルされる不運もあり、19番グリッドが確定しました。決勝では強い走りをするアレックス・マルケスの追い上げのレースに注目です。