初日4番手と好調なスタートを切ったポル・エスパルガロは、大接戦となったFP3で6番手へとポジションを落としましたが、ダイレクトでQ2進出を果たします。そしてQ1から進出した2台をくわえた12台で行われたQ2では、1分58秒889のベストタイムでPPを獲得しました。
このタイムは2年前の大会でマルク・マルケス(Repsol Honda Team)がマークした1分58秒168には届きませんでしたが、フロントローにならんだ3選手の差がわずか0.036秒という大接戦となり、2番手のフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、3番手のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)との厳しい戦いを制しました。
Moto2時代の12年には、Hondaエンジンを搭載したマシンでポールトゥウインを達成しています。今大会もPPから今季ベストリザルトとなる今季初表彰台、そしてキャリア初優勝が期待されます。
マルク・マルケスは、初日のFP1でトップタイムをマークし好調なスタートをきりましたが、FP2で274km/htというハイスピードで転倒し5番手へとポジションを落としました。幸い、大きなケガはありませんでしたが、転倒した際にヘルメットの中に入った土が原因で目に軽傷を負い、治療を受けました。その状態でマルク・マルケスは、大接戦となったFP3では10番手へとポジションを落としましたが、ダイレクトでQ2進出を果たすと5番グリッドを獲得しました。
2年前の大会で惜しくも2位に終わったマルク・マルケスは、明日の決勝レースに向けて理学療法を続け、MotoGPで最も過酷なレイアウトの一つであるシルバーストーンの20周のレースを最高の状態で挑めるよう努力を続けます。
初日15番手とやや苦戦の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、FP3で12番手へとポジションを上げましたが、トップ10に入ることができず、Q1からの予選となりました。初日からの問題を完全に解消できなかった上に予選では転倒者によるイエローフラッグが出たこともあり、ベストタイムを更新するチャンスを逃しました。
チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、初日のフリー走行で2度の転倒を喫し、20番手という厳しいスタートなりました。FP3では14番手へとポジションを上げましたが、ダイレクトでQ2進出を果たせず、Q1からの予選となりました。Q1では、フリー走行でマークした2分00秒157をわずかに更新する2分00秒117をマークしましたが、Q1を7番手で終え、17番グリッドが確定しました。アレックス・マルケスは、MotoGPマシンでシルバーストーンを訪れるのは今回が初めてであり、引き続き決勝レースでもコース攻略につとめます。
今大会、MotoGPクラスの決勝レースは、ヨーロッパで開催されている通常時間に合わせるため、現地時間より1時間早い13時00分にスタートします。