前戦スティリアGPを5位でフィニッシュした中上は、今大会も好調なスタートを切りました。FP1では前戦スティリアGPの予選でマークした自己ベストタイムに肉薄する1分23秒790をマーク、FP2でさらにタイムを短縮する予定でしたが、ウエットコンディションとなりチャレンジができませんでした。しかし、スティリアGPよりもウエットでのフィーリングが改善されたことで、手応えのあるセッションとなりました。
チームメートのアレックス・マルケスもドライコンディションで7番手と、スティリアGPより好調な走りをみせました。これまで新品タイヤのパフォーマンスを引き出せないことが課題でしたが、スティリアGPで一歩前進し、連戦となったオーストリアGPでさらに前進することができました。明日のFP3では、今季初のダイレクトでのQ2進出を目指します。
右上腕の骨折から復帰して9戦目を迎えるマルク・マルケスは、FP1で9番手でした。前戦スティリアGPでは、予想以上に厳しい走りを強いられました。コースのほとんどが右コーナーのレッドブル・リンクでは、右腕に大きな負担がかかったからです。今大会はその対策に努めながらペースを上げていきました。また、ウエットコンディションでは、快調にラップを刻み、濡れた路面ではトップタイムをマーク。ライン上が乾き始めたセッション終盤に4番手へとポジションを落としましたが、完全復活に向けてまた一歩前進する一日となりました。
前戦スティリアGPで苦戦したチームメートのポル・エスパルガロも、ドライコンディションとなったFP1は手応えを感じるセッションとなりました。1セットのタイヤで走行を続けて11番手。大接戦となったフリー走行の中で、連続ラップのペースも悪くはありませんでした。また、ウエットコンディションとなったFP2でも、乾いてきた路面で8番手までポジションを落としますが、マルケス同様に好ラップを刻み、復調を感じさせました。