今大会は、初日のフリー走行で転倒し、予選Q1でも転倒しました。フリー走行の転倒でリズムを崩したマルク・マルケスですが、ウォームアップで5番手タイムをマークしてリズムを取り戻すと、決勝も好スタートからオープニングラップに12番手に浮上、その後、追い上げに成功しました。
今大会は、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が独走し、2番手以下は数珠つなぎの戦いとなり、後半は、上位陣からやや遅れて、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)らと4台による6番手争いの集団を形成しました。マルク・マルケスはその集団の中でバニャイアを追撃し7位でフィニッシュしました。
今季ベストグリッドの4番手から決勝に挑んだ中上貴晶は、9位でした。2列目から好スタートを切った中上は、序盤3番手につけると、2番手を走るバニャイアとし烈なバトルを繰り広げます。しかし、中盤にコースアウトを喫し一気にポジションを落としました。そのため後半はマルク・マルケスらの6番手争いの集団に加わり、9位でフィニッシュしました。今大会は順調にセットアップを進め、決勝中も1分33秒台の好タイムで周回し、表彰台争いは確実だっただけに、レース中盤のミスが悔やまれる戦いとなりました。
11番グリッドから決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、スタート直後のフルタンク時にペースを上げられず、ポジションを上げることができませんでした。単独で走るときはタイムが出るのですが、混戦の中ではなかなかペースをあげられない状態が続いています。後半戦はこの課題を解消して上位に進出する意気込みです。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、MotoGPマシンで初めて走るアッセンでセッティングをなかなか進めることができず、厳しいレースウイークとなりました。それでもしっかりとポイントを獲得し、後半戦につなげました。