けがから復帰して6戦目を迎えるマルク・マルケスは、まだ完璧ではありませんが、レースを追うごとに右腕のパワーも回復しています。今大会は、得意とするサーキットのひとつということもあり、フリー走行では総合9番手につけ、予選では1回目のアタックでは1分20秒567をマークしてトップタイム争いとなりましたが、2回目のアタックでは転倒者とイエローフラッグのため、思うようなアタックができず、1回目のベストで5番手に終わりました。過去、ザクセンリンクでは、10回大会連続でポールポジションを獲得してきましたが、今大会、その記録にストップがかかりました。しかし、決勝では、11回連続優勝と表彰台獲得に向けて全力で挑みます。
チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、今季ベストタイの8番グリッドを獲得しました。大接戦となったFP3では、転倒を喫したことで初日のベストを更新できず19番手。Q1からの予選となりましたが、Q1で2番手タイムをマークしてQ2に進出すると、8番グリッドを獲得しました。初日、2日目と転倒が続きましたが、攻めの走りができるようになってきました。決勝では好スタートを切ってHonda移籍後初表彰台、初優勝を目指します。
初日6番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、2日目のFP3で7番手とひとつポジションを落としましたがダイレクトでQ2進出を果たし、9番グリッドを獲得しました。課題はセクター1でタイムをロスしていること。その課題の解消に取り組みましたが、30℃を越える猛暑の中で、思うようにセットアップを進めることができませんでした。決勝日のウォームアップで引き続き問題解消に挑み、決勝では追い上げのレースに挑みます。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、今季初めてQ2進出を果たしました。前戦カタルニアGP後の公式テストでトライした新しいウイングが大きなパフォーマンス向上につながりました。その結果、FP3では10番手へとポジションを上げてダイレクトでQ2進出を果たしました。予選ではミスも多く、フリー走行のベストタイムを更新することができず、フラストレーションのたまるセッションとなりましたが、Moto2時代に優勝している得意のサーキットで追い上げのレースと今季初の表彰台獲得に挑みます。