初日6番手と好調なスタートを切った中上は、午前中のFP3でただ一人1分36秒台の好タイムをマークして総合首位でQ2進出を果たしました。そして迎えたQ2では、1回目のアタックで3番手タイムをマーク。今季初のフロントローが期待されましたが、2回目のアタックではタイムを更新できず5番手へとポジションを落としました。しかし、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では1分38秒台で連続周回を果たし4番手と、優勝争いに加われる走りをみせ、初表彰台獲得へ期待を膨らませました。
カタールで開催された開幕2連戦では転倒やノーポイントと、今年は厳しいシーズンのスタートとなりましたが、すばらしい追い上げをみせた前戦ポルトガルGP、そして今大会も初日から好調で、本来の勢いある走りを取り戻しました。
RC213Vの開発を担当するステファン・ブラドル(Team HRC)がQ2進出を果たし12番グリッドを獲得しました。初日11番手につけたブラドルは、FP3で総合3番手に浮上してQ2進出を決めると、大接戦となったQ2では、アタックがうまく決まらず12番グリッドとなりました。HRCのテストライダーを務めるブラドルは、昨年、ケガで欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として12戦に出場。今シーズンもカタールの2連戦に出場しています。今大会はワイルドカードでの出場ですが、レギュラーライダーをしのぐすばらしい走りをみせました。昨年の最終戦ポルトガルGPでは7位でチェッカーを受けていますが、今大会はそれ以上を目指します。
Repsol Honda Teamで4戦目を迎えるポル・エスパルガロは13番手でした。初日14番手だったポル・エスパルガロは、2日目のFP3では13番手。トップの中上から1秒差に20台という大接戦の中で惜しくもダイレクトでのQ2進出を逃しました。Q1からの予選となったポル・エスパルガロですが、Q1も厳しい大接戦の中で3番手。わずかの差でQ2進出を逃し13番グリッドが確定しました。
チームメートで復帰2戦目を迎えるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、初日16番手からFP3でQ2進出を目指しましたが、左高速の7コーナーで転倒し総合12番手。Q1からの予選となり、Q1ではポル・エスパルガロに続いて4番手に終わり14番グリッドが確定しました。決勝ではRepsol Honda Teamの2人の追い上げが注目されます。
今大会は、1995年にRepsol Honda Teamが誕生して1000回目のレースとなります。HRCとRepsolがパートナーシップを結んで今年で27年目のシーズン。これまで21人の選手が参加し、ライダーズタイトル15回、チームタイトル10回、187回のポールポジションを獲得してきました。記念すべき1000回目のレースで、マルク・マルケスとポル・エスパルガロがどんな戦いをみせてくれるのか。大きな注目が集まります。
初日20番手と出遅れたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、20番グリッドから決勝に挑みます。大接戦となったFP3でアレックスは14番手までポジションを上げました。しかし、予選では思うようにタイムを更新できず、20番グリッドとなりました。昨年の大会(アンダルシアGP)では、21番グリッドからすばらしい追い上げをみせて8位でフィニッシュしています。今年も追い上げのレースが期待されます。