前日の天気予報は雨。朝方まで降った雨の影響で、FP1は路面のところどころにウエットパッチが残る難しいコンディションでしたが、マルケスは周囲を驚かせる3番手スタートを切りました。午後は雲の多い天候となりますが、MotoGPクラスは完全なドライコンディションで行われ、全体的にタイムが上がる中でマルケスは6番手につける好走を見せました。
前日の復帰会見では「長いブランクがあるので一歩一歩着実に」とコメントしていましたが、復帰戦初日に着実に周回を重ね、6番手につけた姿に大きな期待が膨らみました。
MotoGPクラスは、厳しい車両規定もあり、近年は大接戦となっています。今大会もトップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から13番手までが1秒差以内。Honda勢は、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が10番手、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が11番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が12番手とすべて1秒差以内で初日を終えました。
10番手につけた中上は、ウエットパッチが残る難しい路面コンディションのFP1は12番手。完全なドライコンディションとなったFP2はニュータイヤを装着してコースインしますが、2周目の1コーナーで転倒を喫し、その後、セカンドマシンでコースインしてトップから0.745秒差の10番手につけました。FP2はセッション全体でわずか8ラップしかこなせなかった中上だけに、2日目のFP3ではさらにタイムを短縮してダイレクトでのQ2進出を目指します。
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)はFP1で14ラップをこなし9番手。コンディションが回復したFP2は、1分42秒台から周回を始め、同41秒台、同40秒台へと確実にタイムを短縮して12番手でした。
Repsol Honda Teamに加入して3戦目のポル・エスパルガロ。RC213Vで走るのは、カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットに続き、アルガルベ・インターナショナル・サーキットが2つ目のサーキットです。FP1を4番手で終えると、タイムが接近したFP2では12番手で初日を終えました。
マシンのセットアップとタイヤテストをこなしながら周回を重ね、セッション終盤には、フロントにミディアム、リアにソフトのニュータイヤを装着、1分40秒台で連続ラップをこなしました。2日目のFP3では大きくタイムを更新することが期待されます。
今大会、レギュラーライダーが揃ったHonda勢は、4選手全員がダイレクトでのQ2進出と予選上位を目指します。